国家級無形文化遺産——北京絹花

2021-11-30

北京絹花は、北京市の民間伝統美術工芸であり、国家級無形文化遺産の一つでもあります。

北京絹花は「京花」とも呼ばれ、北京市で生まれ、発展してきた伝統的な彩扎(中国の伝統的な工芸の一つ)芸術です。元が都を北京に定めた後に始まり、明の初めに次第に盛んになり、清の半ばのころ絹花の生産は最盛期に入りました。北京の絹花は絹、羽二重、などを原料とし、製造時に多くの工程を経なければならない。作り上げた絹花は精巧で本物にそっくりしており、独特の観賞価値があります。

2008年6月7日、北京絹花は第2陣の国家級無形文化遺産リストに登録されました。

○絹花の歴史

北京絹花は、「京花」とも言い、様々な色の絹織物を用いて模造した花のことです。1700年前から、中国では絹織物で花を作る工芸がありました。唐になると,絹花は婦人の主なアクセサリーとなりました。唐の画家周昉(713-741)の画いた「簪花仕女図」は、宮廷にいる女性が花で身を飾る情景を再現しています。

話によると、唐の玄宗李隆基の寵妃楊貴妃の左鬢に傷跡がありました。それを隠すために、女官たちに花を摘み取らせ、取った花を毎日揉み上げにつけていました。しかし、冬になると、花が散り、宮女たちは絹で造花を作り、貴妃に献上したということがあります。その後、この髪につけるアクセサリーが民間に伝わり、すぐに盛んになりました。そして次第に独特の手工芸品「絹花」に発展しました。

清になると、絹花がいっそう盛んになりました。清の内務府の専用工場が設けた各種の工房には「花児作」が設置され、色とりどりの綾、紬、絹、紙などを作り、宴会や身の飾りに供します。

○文化的特徴

分類

北京絹花は高級な絹糸で作られたもので、色や形が多種多様で同様なものが一つもありません。「花の中の王」である牡丹は、晴嵐のように艶やかです。「花の中の皇后」であるばらは、華やかで美しいです。厳寒に恐れない秋菊は、飄逸で雅やかです。

用途

絹花には幅広い用途があり、主に中国の宮廷や民間の婚・喪・嫁入り・誕生・節句などの風俗行事に用いられています。

原料

絹花の主な原料は絹織物であるが、木綿、染料、針金、でんぷんなどを使用する場合もあります。

題材

北京絹花の題材は多様で、その中には演劇花、盆栽、花かごなどがあります。色彩は単色中心から多色に発展しました。絹花は図案色彩の濃淡がバランスを取っており、諧調がはっきりしています。また、中国画の中でいくつかの花の表現手法を吸収しています。牡丹、シャクヤクは華麗端正で、梅、蘭、蓮華、菊は高雅優美で、各種の野花も華やかで多彩です。(叶威 訳)

北京旅游网翻译

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