諺にもあるように、臘八節（旧暦の12月8日）が過ぎれば年になります。臘八節が過ぎると、新年の足どりもますます近くなります。新年を祝うのは中国人にとっての最も重要なことです。正月用品を購入するのは新年という重要な祝日の期間を大いに引き延ばし、人々の新年に対する期待もいっぱいにたまります。では、中国人が毎年必ず用意する正月用品リストにはどんなものがあるのでしょうか。

物資が欠乏している時代に、正月用品には新しい衣服、平日に食べ惜しいグルメ、新年を祝うために作られた手作りの菓子、縁起の良い年画、親戚や友人を訪ねるのに必要な贈り物などがあります。

正月用品には千年以上に伝承してきた風俗、様々な地方の特色、または濃厚な人情味も含まれます。時代が移り変わりによって、正月用品の内容も変化します。

●子供時代の記憶にある正月用品

中国人は1か月前から正月用品の准備を始めます。民は食を以って天となすという諺の言うように、まずは年夜飯（年越しの食事）の材料を用意することです。人々は往々にして「年肉（新年期間中に食べる肉）」を早めに購入し、腊肉（ラーロウ）にして貯蔵しし、鶏や魚などの長期保存に向かない食材は正月近くになってから購入します。年糕 (ニェンガオ)、ピーナッツやヒマワリの種のスナック、水飴という正月用品の忙しい準備の中、新年に対する期待はピークに押し上げられます。正月用品には中国各地の伝統の習わしが凝集され、中国の古い文化も含まれます。

●正月用品リストから時代の変遷が見られる

時代の変わりによって、正月用品のリストも変わっています。20世紀80年代、正月用品はまだ美味しくて希少な食べ物に限りました。90年代に入ると、「食べる」はまだ正月用品の主役ですが、いくつかの有名な健康補助食品は登場し始め、最も流行した新年の贈り物となりました。物質的生活は簡単から豊かになって、有名なたばと酒も人々の食卓に現れました。21世紀になると、従来のキャンディ、タバコ、お茶、肉類製品などのほか、「3C製品」(コンピュータ、通信・消費類電子製品)を正月用品として購入する市民も増えてきました。正月用品には中国の経済発展の印が刻まれています。

●新しい新年の風習と新しい新年の雰囲気

時代の発展に伴い、伝統的な正月用品はひっそりと変化しており、エコ食品、スマート家電、新型デジタル製品などが正月用品リストに登録され、レジャー旅行、映画・展覧会鑑賞、民俗イベントなどの体験型の消費プロジェクトもますます人気を集めています。

正月用品は変わり、新年の雰囲気もひっそりと変わってきました。物質に対する原始的な渇望から、一家団欒への期待に変わりました。「家族が一緒にいれば、どこでもお正月です」という言葉はまさにそれを反映しています。(叶威　訳)