年紅を貼ることは、「揮春」を貼ることとも呼ばれ、中華民族の「年越し風俗」の一つです。年紅は春聯、門神、年画、吊銭、「福」の字、窓花などの新年を祝うために貼った赤い縁起の良い図案の総称です。年紅は人々が新年、または新生活に対する期待を寄せています。人々が自分の家の前で年紅を貼る時点で、春節が正式に始まることを意味します。春節になると、都市でも農村でも、各家庭は年紅を精選します。これは中国人民が厄を祓い、幸せを迎えるという美しい願いがこめられます。

●春聯(対聯)

春聯は「春貼」、「門対」、「対聯」とも呼ばれ、「年紅」の一つの種類です。それは対句を成し、簡潔な文字で美しいイメージを描き、人々の美しい愿望を述べます。春聯は中国特有の文学形式で、中国の人々が新年を祝うための重要な行事です。

●門神

門神、すなわち門を守る神は、中国民間で非常に人気のある守護神です。民間信仰の門戸を守る神霊として、人々にその神像をドアに貼られ、魔除け、平安を守るなどに用いられます。

●年画

年画は、中国の絵画の一種で、古代の「門神画」に由来し、中国の民間芸術の一つであり、民間工芸品の一つでもあります。年画は中国特有の絵画の形式で、中国農村の民衆が喜ぶ芸術形式です。年画は新年の時に住宅を飾るために貼られたもので、新年の吉祥の意が込められるので、年画という名がつけられました。

●吊銭

吊銭をつるすことは歴史が古いです。その名前に「金」の字があるため、ドアの軒下にかけることで、新しい年の金運が良いということを意味します。

●「福」の字

春節に「福」の字を貼るのは、民間の古い風習です。今も昔も、「福」の字を貼ることは人々が幸せな生活への期待を託し、美しい未来への祈りを表します。新春になると、各戸はドア、壁などに様々な「福」の字を貼ります。

●窓花

新春には、多くの地域の人々が窓にいろいろな切り紙--窓花を貼ります。窓花は装飾性、鑑賞性と実用性を一体化したもので、祝日の雰囲気を引き立たせただけでなく、人々に美しさの楽しみをもたらします。(叶威　訳)