今日は大寒│冬の季節最後の期間

2022-01-20

「中国天文年暦(天体暦)」によると、北京時間1月20日午前10時39分に「大寒(だいかん)」の節気を迎えました。地面には雪が積もり、一年でいちばん強い寒さが襲ってくる時期ですが、「三寒四温」という言葉のように、寒い日が三日続くと、その後の四日は暖かくなり、寒い中にも少しだけ春の気配を感じられ、冬から春への転換点とも言えます。

「大寒」から15日で、旧暦の年初め「立春」がやってきます。365日を丸く締めくくる15日間ですね。ですから、「大寒」は、二十四節気のうち、1年で最後に訪れる節気です。それでは、中国ではどのように過ごす風習があるのだろうか?

●做牙祭

「做牙(忘年会をする)」、または「做牙祭」は中国南部の福建省の古いお祭りです。元々は「土地公公(中国の土地神)」を祭るイベントでした。祭祀が終わったら、土地公公に捧げたお肉をみんなで分けて食べることから、これが現在の「打牙祭(ご馳走を食べる)」という言葉の由来です。「做牙」には「頭牙」と「尾牙」の二種類があります。「頭牙」は旧暦の二月の二日に、「尾牙」は旧暦の十二月の十六日に行われます。今は年末に社員や家族全員で一緒にご馳走を食べるのが一般的です。

●正月用品や各種お供え品の準備

大寒の時期は中国の伝統的な祝日――春節が近づいているため、中国人がほとんど春節を迎える準備をしています。「尾牙」が終わると、お正月用品や各種お供え品を購入したりして、旧正月を迎える準備を整えます。

●古い飾り物と新しい飾り物との入れ替え

人々は昨年の古い飾りものを取り除き、新しい年越しのものを入れ替えます。一般的には中国の伝統的な春聯、福の字、年画、門神などの年紅(赤い縁起の良い図案の総称)が含まれています。

●おせち料理の塩漬け

中国では春節の期間、日本でいう「おせち料理」に当たる「年菜」を食べる習慣があります。魚団子のスープ、アワビ料理、鶏料理、豚料理など、縁起のよいとされる食べ物が「年菜」の食卓に並びます。大寒の時期、人々は早めに「年菜」の塩漬けを準備し始めます。

●お掃除とお風呂

ここでの「お掃除」は中国語で「除陳」や「打塵」とも言い、大掃除のことです。「家々の壁を塗り直し、悪運を払う」という願い、または逆に「腊月に除塵しないと、来年疫病神を招く」という言い伝えがあります。除塵は腊月の二十三、二十四日にすることが多いです。その二日間は「台所(及びその守護神)」を祭る日で、除塵する時に声を出さないのがお約束です。これは「悶声発財(黙ってお金持ちになる)」という言い伝えの影響です。

また、「お風呂」は「除塵」と同じ意味で、体を綺麗にすることで一年の悩みや不幸をきれいに洗い去るということです。年末にいかに忙しくても、散髪やシャワーをしなければなりません。昔からでは「お金があってもなくても、シャワーを浴びてから年明けを迎えよう」という教えに習って、今でもこれらの風習を大事にしています。

●「芝麻秸」を買う

昔、大寒になると、街頭は、「芝麻開花、節節高(段々と良くなる)」という縁起をかつぎ、「芝麻秸(年の瀬の縁起物)」を買い求める人々で賑わいました。大晦日の夜、人々は「芝麻秸」を路上に撒き散らし、子供に踏み砕かせ、これを「踩歳」(「踩砕」と同音)と言い、「歳歳平安(無事)」を意味しており、新年の縁起物となっています。

文・北京旅行網

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