街中が提灯の光に包まれるロマンチックな元宵節

2022-02-15

元宵節に提灯が用いられるようになって以来、中国の歴代の王朝では元宵節は盛大なランタン祭りとなりました。元宵節の夜、各地では「花灯見物」のような行事がよく行われており、町中が灯りに溢れています。人々は灯篭を見物し、字謎遊びを解き、楽しく遊んでいました。

唐朝では都城である長安では夜間の外出が禁じられていましたが、元宵節に限ってはこの禁令が解かれ、民衆が提灯を見るために賑わいました。また国力が充実していた時期には元宵節が王侯貴族が自らの富を表現する場になり、『開元天宝記事』には玄宗により高さ150尺の提灯など大規模な提灯を製作したと記録されています。

宋代になると元宵節は更に盛大になり、太祖により期間も3日間から正月14日から18日の5日間に延長されました。提灯も唐代のものに比べて精巧かつ豪華なものとなり、辛棄疾の『青玉案・元夕』に当時の元宵節の盛大さが描写されています。またこの時期より提灯に謎掛けを行う習慣も登場しています。

▲ランタン祭り中国古代のバレンタインになった元宵節

古代の中国では、町の治安を維持する目的で、周の時代から夜間の外出が禁じられていたため、夜間に自由に外出することは、一般の男女にとって贅沢だったと言えます。また、儀礼や道徳による制約を受けていたため、古代において身分ある女性は普段は家の中から出ることができないでした。しかし1年のうち、元宵節だけはその慣例を破り、庶民が夜通し外出して遊ぶことができました。身分ある女性もこの日だけは夜に連れ立って出かけ、ランタン祭りを楽しむことが許されました。そのため元宵節の夜は年頃の男女にとって絶好の出会いのチャンスであり、「ロマンチックな夜」だったと言えます。

▲北京でランダー祭りを楽しみましょう!

○「大悦春風里」ランダー展

最近、北京市大興区黄村鎮黄村東大街の「大悦春風里」商業エリアでは、中国の国レベルの無形文化遺産チームが作った大型提灯セット10点が展示されており、北京の夜に特別な魅力をもたらしています。これらの提灯は、中国の国レベルの無形文化遺産の継承者である熊文棟氏の息子である熊彪が、四川自貢の飾りランタン展示団を率いて設計・設置されました。寅の姿や花、鳥、魚、昆虫など「春爛漫」の代表的なものも取り入れられ、ユニークなランタンショーを立ち上げています。展示は2022年2月28日まで続きます。

➤所在地:北京市大興区黄村鎮黄村東大街38号

➤活動時間:17:00-21:00

○世園公園ランダー祭り

世園公園のランタンは、公園の美しい景色に溶け込み、互いに引き立たせています。夜になると、公園はライトアップされ、人々を魅了しています。ここには巨龍や虎など独特の中国の特徴を備えた提灯もありますよ!イベントは2022年2月28まで続きます。

➤所在地:北京市延慶区220省道の西側

➤活動時間:17:00-21:00

○龍慶峡の氷灯祭り

元宵節の伝統として、提灯をともすお祭りが行われるのが一般的ですが、龍慶峡では提灯の代わりに、色とりどりにライトアップされた「氷の像」が飾られ、来場者を楽しませています。

➤所在地:北京市延慶区旧県鎮古城村

➤活動時間

2022年1月15日から2022年3月初めまで、毎日14:00-22:00に開放されます(1月1日~6日までの開放時間は10:00から22:00まで)。毎日21:00からチケットの販券を停止し、21:30から入園を停止します。

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