北京人民芸術劇院の重大な革命歴史を題材にした劇「香山の夜」は今年の第13回中国芸術祭期間中に第17回「文華賞」を選考した北京の評劇の一つだ。いよいよ8月28日と29日に邯鄲市大劇場で公演が行われる。観客は劇場に足を踏み入れ、2人の歴史上の人物の「時空を超えた対話」についていきながら、新民主主義論の歴史を全面的に振り返り、中国共産党の初心と使命を実感することができる。

「香山の夜」は2021年に創作され、李宝群が脚本、任鳴が監督を務める。壮大な視点、斬新な演劇表現で、同じジャンルの作品の中で唯一無二の存在感を放っている。

毛沢東を演じる王斑は最近、北京人民芸術劇院ホールで行われたインタビューで、「香山の夜」は芸術的に革新的で大胆な試みだと話した。普通、観客は重大な革命の歴史的素材を扱ったドラマを見て、人海戦術、軍事的なことを考える。しかし、「香山の夜」の会場に足を踏み入れるたびに、観客は異口同音に感嘆し、こんな二人を演じるとは思わなかった。1921年から1949年までの新民主主義革命の過程を、このように小さなことから整理してみた。

王斑の紹介によると、「香山の夜」の舞台には、二人の俳優、一つのテーブルと二つの椅子だけがいった。二人の俳優は舞台上で、俳優、登場人物、歴史の語り手という3つの役割を変える必要がある。ストーリーが進むにつれて、二人の俳優は舞台の上で「飛び入ったり、飛び出したり」し、瞬間的な切り替えが多く、集中力が必要であり、適度なタイミングが求められる。

王斑は、舞台の仮定性を最大限に利用して、時空を超えて毛沢東と蒋介石を一つの空間に座らせ、勝者と敗者が魂の拷問を行い、思想のぶつかり合いを演じたと言った。時空を超えた演劇とやりとりを通して、観客が参加者として答えを心の中に持っていく。