「『中華文明起源』シリーズ展:殷·商を観る」展覧会紹介

2025-08-13

北京大運河博物館(首都博物館東館)にて、「『中華文明起源』シリーズ展:殷·商を観る」が開催中、10月12日まで継続します。本展は殷商文化の全貌をパノラマ的に提示し、殷商文明の謎を解き明かす、近年で最大規模の商代文明展です。

本展は国家文物局と中国共産党北京市委員会宣伝部の指導のもと、北京市文物局、中国社会科学院考古研究所、河南省文物局が主催。首都博物館、殷墟博物館、河南博物院、安陽博物館、北京放送テレビ局が共催し、全国28の考古・文博機関から集められた貴重な文化財338点を展示。甲骨、青銅器、陶器、玉器などが並び、うち国家一級文物及び重要文化財は50点を超えます。

商王朝は「上は夏王朝に遡り、下は周王朝へと続く」存在で、初期中華文明と国家形成過程において極めて重要です。増え続ける考古学的発見により、殷商時代は中国青銅器文明の頂点であるだけでなく、その前の1000余年にわたる四方の文明融合の趨勢を受け継ぎ、その後3000年以上にわたる連続的で多元的一体の文明構造の礎を築き、以後数千年にわたる中国社会の基本的な方向性に深遠な影響を与えたことが明らかになってきました。

展覧会は「冊有り典有り」「青銅の頂点」「中央にて大いなるを衍む」「後世への規範」の四部構成。商王朝の系譜から始まり、殷商時代の生産・生活・社会組織・精神生活を展示し、最後に中華文明起源過程における殷商時代の歴史的位置づけを示します。

本展は8カ所10回にわたる「全国十大考古新発見」の成果を網羅。河南安陽殷墟、陝西清澗寨溝、湖南寧郷炭河里、四川成都金沙などからの数多くの代表的文物が集結。四川広漢三星堆遺跡出土の「黄金仮面を戴いた青銅人頭像」と「銅鷹形鈴」、江西新干大洋洲遺跡出土の「双面銅人像」「獣面文青銅冑」「蝉文青銅大刀」といった“スター級”文物が勢ぞろいします。

特筆すべきは、殷墟出土の一対の「青銅フクロウ形尊」と山東蘇埠屯出土の一対の「青銅亜醜鉞」が、出土後50年ぶりの初共演を果たすことです。さらに、今年大ヒットした映画『ナタ2』に因んだサプライズ“おまけ”として、同映画に登場する小道具を手がかりに、その文物の原型を展示します。

展示空間の雰囲気、展示の細部、メディア手法においても新たな試みと突破を実現:糸を用いた光と影のアート、色彩の衝突と融合、AIで歴史人物を活性化した“ネットミーム文化”により、商の都の空間イメージを全方位・立体的に創出。観客が時空を超え青銅器時代に没入できるよう演出しています。

さらに、先端技術を駆使した「甲骨風雲」XR大空間没入展示エリアを設置。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を一体化したバーチャルリアリティ技術で、大邑商の歴史的場景と甲骨文誕生の背景を再現し、漢字文化の価値を伝達。MRデバイスを装着すると、現実のように文物を“手に取って”鑑賞し、古代の鋳造工芸を体感できます。さらに全国初となる「体積ビデオ+体感シミュレーションフロア+香りシステム」を融合したVR技術を開発。VRヘッドセットを装着すれば、殷の都の祭壇を歩き、動く甲骨文に触れ、商代の戦士に化身し商代文明を守る体験が可能です。

北京旅游网翻译

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