北京の有名な皇家園林（皇帝とその一族の庭園）といえば、頤和園は避けてはいけないところです。ここ数年、頤和園は皇家園林の優位性を活かし、テーマカフェや宮廷茶菓を打ち出し、観光客の中で高人気を博しています。

頤和園の耕織図エリアにあるコーヒーショップ「頤琲」は、2021年8月に正式にオープンしました。緑のマントル、植物や果物を描いた壁画、木製のテーブルや椅子、カーテン、枕、シャンデリア、盆栽など、見渡す限りの隅々にまで東洋の美学が貫かれています。

ここの6種類の創作コーヒーのうち、「老仏爺アフタヌーンティー」は看板メニューとなり、宮廷のお菓子とオートミールラテ、自家製チーズが入ったメニューです。「紅雲妃子笑」はドラゴンフルーツとライチの組み合わせで、ベースにハンドホイップヨーグルトと刻んだライチがあり、赤が幸運を意味しています。

また、頤和園の南九卿房には「夏宮珈琲」という店があります。陽の光を室内に取り込むため、設計者は80枚以上のルーフガラスを使用し、春らしい暖かみのあるサンルームを実現しました。ここでは、サンザシのラテに砂糖瓜をトッピングした「福禄寿喜」は、ラテとサンザシのソースを混ぜた甘酸っぱい味わいです。ピンク色の「仏香閣ミルクゼリー」は、リアルな形で、クラッシュアイスとミルクの風味が溶け合い、甘くないのにコクのある味わいです。