民国時代、東昇平は楊梅竹斜街にある高級浴場で、しばしば高官が出入りしていた。あまり知られていないことだが、ここは中国共産党のスパイ活動機関が設置した「情報基地」だった。アンダーグラウンドの人々はさまざまな身分を隠れ蓑みのにして、「上流階級」のあいだを歩きまわり、入手した情報をリアルタイムで伝え、中国革命の勝利に重要な保障を与えた。1949年10月、東昇平浴堂は廃業し、跡地に東昇平ホテルとして建て替えられた。何度も手入れをしているのに、この建物には当時の面影がまだ残っていて、あの頃の面影が残っている。