北京国際園芸博、コンセプトが「庭屋一如」の日本園

2019-09-02

北京市郊外の延慶区で開催されている2019北京国際園芸博覧会(2019年4月29日~10月7日まで)において、日本国が出展する「日本園」が人気スポットの一つとなっています。

庭と建物の調和を表す「庭屋一如(ていおくいちにょ)」を意識したという、日本庭園と展示館が一体となった空間を通して、日本の園芸文化と生活スタイルが紹介されています。

日本園を訪ねると、まず目に入るのは日本庭園の伝統様式の一つである「池泉式(ちせんしき)」の屋外庭園です。伝統的な作庭技術で石や植物を組み合わせることで、山から流れるせせらぎが池に注ぎ込む自然の風景を表現しています。

日本園の池には、ニシキゴイを育てる文化の発祥地である新潟県小千谷市と旧山古志村(現:長岡市)からやって来た、色鮮やかなニシキゴイたちが優雅に泳いでいます。ニシキゴイは、その穏やかな性質から日本では「平和の象徴」とも言われますが、中国では「幸運」を象徴しており、愛されています。

日本展示館の中には、専門家の手による、日本の草花を使ったフラワーアレンジメント、生け花、盆栽などが展示されています。「面朝大海、四季開花(大海に臨み、四季に花咲く)」をテーマに、日本の花卉文化を紹介されています。

夏休みを利用して重慶市から来ていた小学6年生の黄くんは、初めて見たというニシキゴイについて「とてもきれいだ。両親から『ニシキゴイを飼育する水質の基準はとても厳しい』と教わって、日本園のスタッフの人たちは色々な工夫をしているのだと分かった」と話しました。

また、家族と共に四川省成都市から見学に来ていた林さんは「日本は桜がとても有名だが、それ以外の日本の花のことは知らなかった。日本園で、見たことのない花にたくさん出会い、美しい盆栽も鑑賞して、視野を広げることができた」と話しました。(取材:李陽、王小燕)

中国国際放送局

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