上海外灘(バンド)にある貝浩登画廊でこのほど、「信使」と名付けられたアート・グループ展が開催された。出展作の中でも、日本人アーティストの村上隆氏が手掛けた作品が、とりわけ注目を集めていた。「Mr. DOB Gold」という名のこの作品は、強化プラスチックが金箔で覆われている。村上氏の作品の中でも最も有名なネズミをモチーフにしたキャラクターで、両耳にそれぞれアルファベットのDとBが描かれている。「DOB」とは、村上氏が、日本の漫画キャラの口癖と方言を組み合わせて作った単語で、「どぼじて(どうして)」という意味なのだという。「DOB」君は、ミッキーマウスと日本の漫画キャラクターの特徴を融合させた見た目に、村上氏によってサメのような歯がデザインされている。(編集KM)