推拿(すいな)や指圧といった手技療法は漢方、鍼灸と並ぶ伝統中国医学の主な療法のひとつで、日本では「中国式整体」と呼ばれています。推拿は按摩(あんま)とも呼ばれ、5000年以上の歴史があります。隋と唐の時代には、マッサージ医やマッサージ師などの役職も登場しました。

推拿は薬や鍼などの医療器具を使用しないです。「推」には手を一方向へ押し進めるという意味があり、「拿」にはその押し進めた手で掴みあげるという意味があります。

体をもむ、押す、転がす、震わせる、伸ばすなどの手技を用いて気と血液の流れを整え、腱、骨、関節の機能を改善します。似た施術として按摩(あんま)や整体などが挙げられますが、推拿はよりメディカルな意味合いが強く、本場中国では大学病院などで正当な医療として中医師が行う手技治療法です。



