元宵節の食べ物「元宵」と「湯圓」

2022-02-15

中国では元宵節に提灯を飾るほかにも、「元宵(ユェンシャオ)」と「湯圓(タンユエン)」といったもち米団子のような伝統スイーツを食べてお祝いします。「元宵」は中国の北方での呼び方で、南方の人々は「湯圓」と呼びます。

昔では粥のようなものを食べていたとされていますが、次第に家族団らんの意味が含められた満月のような丸い形の団子と変わってきました。現在では冷凍の「湯圓」も販売されています。

▲「元宵」と「湯圓」の違いとは?

「元宵」と「湯圓」はそれぞれ作り方や材料が異なっているため、味も若干異なります。

「元宵」は、もち米を水で浸した後、石臼で挽いて作ったもち米の粉を使い、もち米に餡を入れてから団子の形に成形します。乾いた粉を使うので、中につめる餡は少し硬めです。通常はさまざまなドライフルーツを入れるので、口にしたときに歯ごたえがあります。

これに比べると、「湯圓」は水の中で挽いた湿った粉を使っているので、非常にきめ細やかです。もち米の粉に油を入れて成形してから餡を入れるので、餡の中には、大きなドライフルーツなどは入っていないです。特徴は食感がなめらかで柔らかいことです。

▲もち米団子の健康的な食べ方

「元宵」や「湯圓」には大量の片栗粉、砂糖、油が入っているので、たった4粒の「元宵」でも茶碗一杯分のご飯のカロリーに相当します。食べ過ぎると胃腸炎や胃の膨張感、消化不良などの症状を引き起こしやすいため、適当なところで食べるのをやめておいたほうがいいです。

▲北京市の老舗で元宵団子が大人気に

元宵節が近づくと、北京の「稲香村」や「錦芳元宵」などの老舗で元宵団子作りも始まります。特に元宵の当日、北京市内の各老舗では、「元宵」を買い求める人々が長蛇の列を作っています。

五仁(5種類のナッツ)や黒ゴマ、チョコレートといった伝統的な餡だけでなく、各老舗も次々と個性的な餡の元宵を売り出しており、ドリアン味やココナッツミルク味、人工甘味料の糖アルコールを使った元宵などが人々の人気を集めています。

北京旅游网翻译

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