爆竹は今まで2000年以上の歴史を持っています。伝説によると、昔では、「夕」あるいは「年」と呼ばれた怪獣がいました。人々は長い間怪獣と戦った結果、怪獣は赤色、火の光と轟音を恐れるという怪獣の弱点を発見しました。その後、人々は門の前に桃符(門戸につけた魔よけの赤い札)を掛け、庭で竹を燃やしてぱちぱちと爆発音を立てました。怪獣はそれを恐れて人間を襲うことができなくなり、逃げてしまいました。それで、人々は怪獣が逃げる夜を大晦日と言います。爆竹も発明されました。

春節の風俗の一環として、爆竹を鳴らすことは中国各地で異なる説があります。たとえば、一部の地方では夜に門を閉じる前に爆竹を鳴らします。これは「辞旧(昨年と別れる)」という意味です。元日に朝起きて玄関を開ける時にも爆竹を鳴らします。これは「迎新(新年を迎える)」という意味です。爆竹を鳴らすのは人々のすばらしい生活に対する1種の祈愿とあこがれです。
民間工芸の発展に伴い、爆竹をもとに改善されて花火が発明されました。花火は中国民間の古い祝日の民俗行事です。当初は貴族や豪富たちは財力を競うための慰み物であったが、明、清になると花火の制作技術が新たな発展を遂げ、花火は贈答品としても用いられるようになりました。春節、元宵節及びその他の重大な行事には、人々は必ず花火を打ち上げます。爆竹の音を聞きながら花火の色を見るのは中国人にお馴染み深いことです。(叶威 訳)



