紫禁城内の内金水河はくねくねとする理由は?

2022-01-21

紫禁城には雄大で壮観な古建築群があるだけではなく、城内にはある蛇行する川もあります。この川は「内金水河」と言います。

内金水河は全長が約2100メートル、平均深さが約4メートルで、幅が最も広いところが11.8メートルに達し、最も狭いところは2メートルを超えないです。くねくねとした川は紫禁城に神秘的な雰囲気を与え、その形は建築の芸術的効果を際立たせます。内金水河は紫禁城の東南角から宮城を流れ出て南に走って菖蒲河と合流します。菖蒲河は外金水河に属し、天安門の東に位置し、長さは約600メートルです。

「金水河」の名の由来は、主に玉泉山の地理的位置に関係します。玉泉山は北京市の西郊外に位置します。中国の古代の五行文化の中で、「金」は西方を表し、「金水河」は玉泉山から源を発した川の水であることを意味します。内金水河の「内」の字の由来は、主に明代の金水河の改道と関係があります。

元代に都が建設される時、玉泉山の水は太液池に直接導入され、またその水が「金水」と呼ばれました。明代には、金水河の道筋が変えられてから、玉泉山の水は徳勝門の水関を過ぎて什刹海に流れた後、二支流に分けられました。一つは明代の宮廷と皇家庭園に供給するためでした。もう一つは郊外の用水補給のためでした。一つ目の玉泉山の水系はさらに二つに分けられ、内金水河、外金水河を形成しています。そのうちの一つは紫禁城の外堀を通って宮城に入り、紫禁城の東南位置から宮殿を流れ出ます。それは内金水河と呼ばれます。もう一つは承天門(今の天安門)を経て宮城を流れ通った内金水河の水と太廟の東南部で合流し、東に流れて玉河に入ります。これは外金水河と呼ばれます。

紫禁城内の金水河はなぜこのように蛇行しているのでしょうか。消防の観点から言うと、内金水河は古建筑に十分な消防水源を提供します。紫禁城の古い建物の大半は木造で、木材の着火点が低いため、火が出た場合に十分な水が必要となります。紫禁城内には72の生活用の井戸があるが、宮殿建筑数が多いので、井戸の水だけでは紫禁城の消火用水の需要を満たすことができないです。内金水河の水は玉泉山から源を発するので、使えきれず、非常に良い消火用水です。また、その合理的なレイアウトは、建筑救火に極めて便利です。

内金水河の主な用途は魚を飼うのではなく、曲がりくねった形に設計されるのもわざと材料を消費するのではなく、そうする目的は各宮殿を流れ経て、火が出た場合に直ちに消火できることにあります。また、清代に再建された一部の建物も火災の予防するため、できるだけ内金水河に接近するように配置されました。

内金水河は紫禁城の排水システムの重要な構成部分でもあります。内金水河は紫禁城内排水システムの最終的な一環と最も重要な保障手段であるとも言えます。

現在、故宮は対外開放されており、豪雨の季節でも公衆の見学に影響を与えないです。これは紫禁城の優れた排水システムによります。屋根の水、地上の水と地下の水は最終的に東華門区域の内金水河に流れ込み、紫禁城からタイムリーに排出され、外堀を経て恵河に流れ込みます。

紫禁城の内金水河は豊富な科学・文化的内包を持っており、それは中国古代の職人の知恵の結晶であり、中国の優秀な伝統文化の現れでもあります。それをよく保護し、深く研究する価値が高いです。(叶威 訳)

北京旅游网翻译

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