中国の「小年」とは?

2022-01-24

中国では、小年の日はそれぞれの地域によって異なります。北方地域は12月23日を小年の日とし、南方地域は12月24日を小年の日とし、また、一部の地区は12月25日を小年の日とします。小年は古い年の終わりと新年の到来を象徴し、小年の日の夜は「小年夜」とも呼ばれます。

小年は「祭竈節」とも呼ばれます。民間の伝説によると、毎年の旧暦の12月の23日と24日に、かまどの神は天廷に行って玉皇大帝に各家庭の行った善事と悪事を報告します。玉皇大帝はそれによって各戸に賞罰を与えます。報告の終わったかまどの神は大晦日にまたかまどの底に帰ります。百姓は荒神に対する尊重を示すため、12月23日と24日を小年の日とし、その日にかまどを祭り、来年の平安と金運を祈ります。かまどの神への信仰は民間の百姓が「衣食に余裕がある」という夢への追求を反映しています。

●祭竈

小年の最も重要なイベントはかまどを祭ることです。小年の日には、各家庭はかまどの大掃除をし、家族全員でかまどへの供え物を用意します。南北各地の祭祀用品や儀式は異なりるが、一般的にはかまど飴とかまどの餅を用意し、酒やデザートを用意する過程も多くあります。

●除塵

小年夜が過ぎると、大年まであと六七日しかありません。民間では、「24日に、家を掃除する」という諺があります。古代では、春節前の大掃除を「掃年」と呼び、疫病を駆除する原始宗教に由来し、その後、年末に家々が大掃除をするようになります。中国では、民衆は小年前後に「掃塵(ほこりを払う)」をし、徹底的な大掃除をします。この日に、家の中でもう使わない古いものを整理して捨てます。「塵」は「陳(古い物を象徴する)」と語呂合わせで、「掃塵」に「古いものを捨て新しい物を買う」という意味があります。

●かまどの飴を食べ、酒造りをする

かまどの飴はねばねばとした麦芽糖で、関東糖、糖瓜とも呼ばれています。「燕京歳時記」によると、かまどへの供え物には「関東糖」があります。かまどを祭るときにかまどの飴を供えるのはかまどの神の機嫌を取り、玉皇大帝の前でいいことを多く話してくれる願いが込められると言われます。

また一部の農村地域では、小年の前に酒を醸造する風習が残っています。小年の日の夜にかまどの神にお酒を供えるのは、かまどの神に酒に酔って自家のやった悪事を忘れ、善事だけを覚えてほしいという目的とします。

●餃子を食べる

北方地域では、小年の夜にギョーザを食べる習慣があり、かまどの神に見送ることを意味します。それは「見送るに餃子、迎えるに麺」という民間の諺に由来します。家族が一緒に座って温かい餃子を食べるのは新年の雰囲気がたっぷりです。(叶威 訳)

北京旅游网翻译

モデルコース
人気おすすめ