冬至の節気│中国では伝統的な行事である冬至の風俗習慣と行事食

2021-12-21

「中国天文年暦」によると、12月21日23時59分に「冬至」を迎えます。冬至の日、太陽は南回帰線の真上にきて、1年で夜が最も長い日です。冬至を境に、日中の日照時間が次第に長くなっていきます。世界ではいろいろな国や地域は冬至の日を迎えるためにイベントやお祭りをやってお祝いをします。たとえば日本では古くから冬至粥を食べるや、厄払い、ゆず湯に浸かるなどのしきたりがあります。では、お隣の中国ではどのような習慣があるのでしょうか。

冬至は中国で「冬節、交冬」とも呼ばれます。二十四節気の一つであり、中国の伝統的な行事の一つでもあります。古くから「冬至大如年(冬至は春節のような大きな行事)」と言われており、昔の宮廷でも民間でもとても重視され、周の時代から祭祀の行事を行っていました。

▲冬至の風俗習慣

○数九(九を数える)

「数九」とは、冬至の日から、最初の九日間を「一九」、次の九日間を「二九」というように、「九九」まで、9日間を9回数えることを指します。こうして指折り81日間を数え終われば、寒い冬が終わり暖かい春がやって来ます。

○祭天・祖先崇拝

中国では多くの地域は冬至の日に天と先祖を祭る風習があります。今でも一部の地域で冬至を祝います。人々は族譜、先祖の像、位牌などを取り出し、供物台を置き、香炉、お供えを並べ、来年の順調、家族円満を祈ります。

○冬至に靴を贈る

冬至の時期、民間では靴を贈る風習があります。昔は手作りの刺繍を使い、女の子に贈る靴は花や鳥の模様が多く、帽子は鳳の形に作られます。男の子に贈る靴は猛獣の模様が多く、帽子も虎の姿を描いているものが多いです。

▲冬至に欠かせない行事食

冬至と言えばなんといっても餃子でしょう。中国で言う冬至の餃子は一般的に水餃子のことを指します。日本でよく食べる焼き餃子は中国では残飯のイメージで、食べ残しで冷めた餃子を焼いて食べるから、ここも両国の違いが分かります。冬至の日になると、家族が一緒に餃子を作るのは中国の家庭では一般的の光景です。北京では美味しい餃子を売っている店もたくさんあります。外国人はそのメニューの豊富さとバリエーションの多さにびっくりかもしれません。

また、中国の冬至の行事食は餃子だけではないです。中国は国土面積が広く、ここでさまざまな民族の人が暮らしています。北と南、西と東、多種多様な習慣や食生活が共存しています。

例えば、冬至の日に湯円を食べるのは中国の一部の地域の伝統で、特に江南地域の方がより普及しています。民間でも「吃了汤圆大一岁(湯円を食べると一つ大きくなる)」という言い方があります。

そして、山東省や寧夏の人々は冬至の日に、羊肉スープを飲む習慣があります。四川省や重慶市の人々はこの日は大好きな「火鍋」を脇に置いて、やさしい味の羊肉スープを飲んでほっこりします。

台湾では今も冬至に「九層糕」を祖先に備える伝統があります。これは白玉粉で鶏、鴨、亀、豚、牛、羊など吉祥を象徴する動物の形にして、せいろで蒸して供え、祖先を忘れないことを意味しています。

もしチャンスがあればぜひほかのグルメも食べてみてください。

北京旅游网翻译

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