宮廷の貴族女性の頭飾りとして使われた絨花

2021-12-20

絨鳥(絨花)は北京の伝統的な手工芸で、蚕糸の細い糸を原料とする造形芸術です。花に作られたものを絨花、鳥に作られたものを絨鳥と呼びます。

絨花はもともと宮廷専用で、宮花と呼ばれ、その後徐々に民間に流入しました。唐代には楊貴妃が絨花をかぶって痣を隠す話がありました。宋代にも皇室宴会で絨花の授与式も行いました。明代の時、『大明会典』、地方誌、小説には絨花の記載が見られました。清代、絨花は宮廷で盛んになり、民間の祝日の風習にも浸透し、結婚式の必須品になっています。2009年、北京絨鳥(絨花)が市級無形文化遺産リストに登録されました。2018年、中国のテレビドラマ『延禧攻略』が放送され、絨花は全国の人々に知られるようになりました。現在の北京故宮博物院には、清代皇帝の大婚時に、皇后、妃が飾った絨花も所蔵されています。

絨花は「栄華」の語呂合わせなので、最初の絨花は、吉祥の寓意を表す図案が主としました。北京城には花の通りがあり、昔では、ここは宮花、絨花製品の集散地でした。その後、絨花工芸の中心はアクセサリーの制作からもっと人気のあるおもちゃに変わり、鶏や鳥の造形を主とする製品、つまり絨鳥が現れました。

北京絨鳥の製作は清の初めから始まり、今まで三百年余りの歴史があります。発展の過程で次第に自分の独特な芸術風格を形成し、昔の人々の知恵と優れた技術を十分に現し、現在は北京市の市級無形文化遺産リストに登録されています。

絨鳥(絨花)の材料は簡単(絨条、蚕糸)だが、色や造形の変化に富んでいるので、その制作が難しいです。そのため、手作りの絨鳥(絨花)は世界で唯一无二とも言えます。

現在、北京の各有名な観光地の「北京のギフト」の商店の中で、北京の文化を代表する物の一つ―絨鳥(絨花)の工芸品が見られます。(叶威 訳)

北京旅游网翻译

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