お土産用としてもつくられている内絵鼻煙壺

2021-12-20

内絵鼻煙壺は嗅ぎタバコが中国に伝来した後に現れた独特な民族工芸品で、その製作技術は主に北京、河北、山東、汕頭に伝わっています。「京派」、「冀派」、「魯派」や「粤派」などの流派が形成しました。

嗅ぎ煙草を⼊れる⼩さな壺のことを⿐煙壺(びえんこ)といいます。⼩さな瓶に、精巧な装飾や絵付けなどの細⼯が施された⿐煙壺は、清の時代の宮廷で愛⽤され、宮廷の製造所のほか、民間でも鼻煙壺は大量に作られました。とりわけ乾隆年間(18世紀)には、ガラス製の⿐煙壺や、内絵を施した内絵⿐煙壺が⼤流⾏しました。およそ1890年から1945年にかけ、鼻煙壺の製作はピークに達し、周楽元、丁二仲、馬少宣、葉仲三ら「四大内絵名家」と呼ばれる作家が現れました。

内絵(内画)とは中国特有のガラス容器の内側に絵を描く技法です。いたちの毛で作った極細毛筆を用いてガラス瓶や水晶、琥珀のような透明な容器の内側に絵や文字を書き色彩を施すものです。内画にはガラスの重量感と光沢があり立体感もあるので、上質な室内装飾品としてのみならず高いコレクション価値があり大変人気があります。⿐煙壺の場合、⼩さな⼝から細い筆を差し⼊れて、透明な硝子の内側に彩色の⾵景や⼈物、花⿃などを描きます。⾼度な技術を要する伝統技法です。一番の特徴は「逆絵」といって、絵や文字を裏がえしに書いている所です。

内絵鼻煙壺は昔、「かぎタバコ」と言われる、鼻から吸うタバコの容器として使われていたのですが、今ではコレクション、美術品として扱われています。また、お土産用としてもつくられています。北京の骨董屋だけでなく、南鑼鼓巷などのお土産屋などでも売っています。

北京旅游网翻译

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