中軸線――北京城の魂と脊柱

2021-10-28

中軸線は北京城の南北を貫いて伸びていきます。昔の北京城の中軸線の南端は永定門から、北端は鐘鼓楼まででした。永定門は明、清代北京の外郭の正門であり、左安門と右安門の間に位置しています。北京外郭城門の中最も大きな一つであり、南から都を出入りする四方に通じる要路でもあります。鐘鼓楼は古都の時刻を知らせる中心であります。鼓楼に太鼓がおかれ、鐘楼に鐘が吊り下げられています。前と後ろに位置した二つの楼は気宇壮大であり、北京のランドマークの一つであり、中国百年近くの歴史を見てきた重要な建物でもあります。この中軸線は長さが7.8キロメートルで、中国で歴史がもっとも長く、保存状態がもっともよい中軸線で、世界でもいま存在されている古代都市中軸線の中でもっとも長いものです。

中軸線と昔の北京城との関係を自分の目で見たいなら、やはり最初に立ち寄るおすすめ場所は景山です。明と清の時代、景山の万春亭は北京城の幾何学的な中心点であっただけでなく、中軸線のもっとも高い場所でもありました。景山の上に立つと、中軸線の完全な空間概念を確立し、軸と北京城の関係を直感的に感じることができます。

そして、徒歩で中軸線の全体を散策することもよいです。まずは南端の永定門から出発しましよう。永定門公園では、御道(昔の皇帝専用の道路)の遺跡が見られます。永定門塔は1553年(明の嘉靖帝32年)に建てられ、昔は北京市の南門でありました。

永定門の城楼に登ると、北は正陽門、東は天壇、西は先農壇が見えます。正陽門は明と清の時代に北京の内郭の南門であり、天安門広場の最南端にあります。今や正陽門城楼とやぐらしか残っていないが、北京市内唯一の比較的に完全に保存された城門であります。天壇は明と清の皇帝が天を祭ったり五穀豊穣を祈ったりする場所であり、正陽門外の東側に位置しています。1998年天壇はユネスコの「世界文化遺産」に登録されました。先農壇は明、清代の皇室が先農をはじめとする神々を祭る場所であり、東側の天壇建築群と対称です。先農壇は中国に現存する唯一の先農を祭る遺跡であります。永定門から北へ行くと、珠市口に到着します。そして、前門大街を歩き、近くて正陽門を見ることができます。

南池子大街、北池子大街を通過すると、故宮の北東隅の角楼に到着します。故宮は中国の明清代の皇家宮殿であり、旧称は「紫禁城」であります。世界最大規模かつ最も完全な形で保存される木造宮殿建築群として、1987年にユネスコの「世界文化遺産」に登録されました。

引き続き故宮から前に行くと、景山公園です。そして、地安門内大街へ行きます。ここでは昔の北京城の内城の城壁を見ることができます。最後は鐘鼓楼です。

中軸線は、物理的な軸線だけでなく、北京の精神の軸、文化の軸、発展の軸でもあります。文化的な観点からも測定する必要があります。

中国建築家の梁思成氏の見解では、中軸線を巡って展開することは北京の都市建設のもっとも素晴らしいことです。永定門から北に向かって行くと、対称的な建物がたくさんあります。故宮(紫禁城)の建築はほぼ完全に対称であり、外の建築全体もほぼ対称です。

北京の中心軸には歴史的な物語が多いです。歴史上、4つの王朝が北京に首都を設立したことがあります。北京は古代中国の首都の発展の歴史の約5分の1を占めています。西安、洛陽など断続的に首都であった都市とは異なり、首都としての北京の歴史は基本的に継続しています。歴史の連続性は北京市の歴史的価値をより大きくし、文化的な意味合いをより豊かにしています。その中軸線もより多くの物語を有しています。

北京の旧市街と中軸線を保護することはすでに中国人のコンセンサスになっています。現在、北京は中軸線の世界遺産登録を目指し努力しています。

北京旅游网翻译

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