4月には素晴らしい芝居やオペラ、京劇や児童劇などが上演されます。北京人芸の代表作の一つである『雷雨』や、世界的に有名な『モンテ・クリスト伯』、または国民的な名作である『西遊記』など…見るたびに新たな感動を覚える物語ばかりですね!
芝居:『雷雨』

北京人芸の『雷雨』は毎年上演されてきました。「変わっていく俳優、変わらない名作」とよく言われるように、今年もこの名作は新たな俳優を迎えました。今年は第4版の『雷雨』となりますが、初心を忘れずに継承されたこの名作は今でも多くの関心を集めています。4月6日に、『雷雨』は首都劇場で上演される予定です!
この名作について、顧威監督は、舞台の下に座っている視聴者たちは、もはや物語を見ているのではなく、俳優たちがどのようにこの物語を表現しているのか、どのように人物の心理を演出しているのか、どのように心理と行動を統一させるのかを見ていると述べました。今年の演出では「心像」の表現がより強調され、役者が心理的な表現に工夫していると語りました。特に新人の俳優は、心の中から物語の人物像に近づこうと努力してきたそうです。そして、この古い芝居の「味」を継承するには台詞に工夫を凝らすしかありません。俳優がしゃべり始めると、その話し方もすべて人物と同じじゃなければなりません。視聴者がみんな「プロ」ですので、「味」が違ったらすぐばれてしまいます。
今回の坊ちゃんの周萍という役を務めるのは、若手俳優の周帥さんです。彼は人物が現実に対する無力感をよく表現しています。同じく新人の伍宇辰さんは四鳳を演じることになり、人物に青春の感じを与えました。それ以外に、魯母を演じる呉珊珊さんや、魯貴を演じる張万昆さん、魯海を演じる金漢さん、周沖を演じる趙正添さんなども期待されています。このような組合せで、新人に先輩から勉強する機会を作り、古い名作に新たな生命力を与えることが可能となります。
上演時間:4月6日-4月18日 夜7:30(月曜定休)
場所:首都劇場
芝居:『催眠』

『催眠』はある心理クリニックで発生した物語です。作家、心理カウンセラー、部隊に務める幹部、その三人が同じ人のことを気にかけ、そして偶然に出会ったという物語を語ります。人物たちはお互いに本音を吐いたり、真実を掘り下げたりすることを通じ、羅生門のように複雑な主旨を表しています。
多かれ少なかれ、誰にも「コンプレックス」というものがあります。偉そうな職業の背後には、光の届かない「陰の隅」が潜んでいます。彼らは周りの環境に束縛されて苦しんでいます。『催眠』という芝居は、ストレス解消と心の安らぎを求める物語でありながら、自らに対する反省と質問でもあります。体と精神の健康は私たちにとって、最も大事な宝物です。
この芝居は、心を曇らせた人々に暖かさを感じさせることを目指しています。きれいな空気、清潔な環境、純粋な心を切望し、心と社会の統一を追求しましょう。 誰にも催眠が必要です。
上演時間:2021年4月9日~4月26日夜7:30(火曜定休)
場所:北京人芸実験劇場
芝居:『モンテ・クリスト伯』

全ての罪には二つの薬しかありません:時間と沈黙です。全ての知恵は二つの言葉に含まれています:「待つ」と「希望」です。
フランスの文豪のアレクサンドル・デュマ・ペールによるこの小説は、1844年から1846年にかけて連載・刊行されました。エドモン・ダンテスという素朴な船乗りの青年は、ある日突然無実の罪をでっちあげられ、、監獄に送られてしまいました。獄中で賢者のごとき神父と交流できたことで、脱獄に成功し、社謎めいた貴族の「モンテ・クリスト伯爵」として復讐を果たしたという物語です。発表当時から高い人気を博し、世界各国でさまざまな翻案物が作られてきました。
2020年末、国家大劇場院版の『モンテ・クリスト伯』が初めて上演されました。脚本家の喩栄軍さん、監督の王暁鷹さんなどの有名な名家が于洋さん、孫莉さん、趙嶺さんなどの優秀な俳優と協力して制作しました。4月9日から17日まで、国家大劇院版の『モンテ・クリスト伯』は改めて上演されることになりました。三時間の間に、この壮大な復讐の物語を再現します。世界的な名作に敬意を表すと同時に、愛と希望の力と奥義を探すことを目指しています。
上演時間:4月9日~4月17日(月曜定休)
場所:国家大劇院・芝居場
オペラ:『椿姫』

「恋を追求するために、世の中の偏見を乗り越えた。そして人々に誤解され、終生後悔の念に沈んだ」という凄美なストーリーとジュゼッペ・ヴェルディの音楽によって、『椿姫』は「世界オペラ史の中で最も輝かしい宝石」と称賛されてきました。4月5日、7日と11日には、国家大劇院オペラフェスティバル・2021の開幕公演として、国家大劇院で『椿姫』の六回目の公演が行われる予定です。指揮者の余隆さんが上海交響楽団とともに、張立萍、石頼潔、廖昌永、周暁琳などの名家が北京に集め、残酷な社会と無邪気な愛情を演繹し、凄美な絶恋を再現します!イタリアの作曲家ウィルディがによって創作された美しい音楽の中で、『椿姫』の物語を楽しむことができます。
上演時間:4月7-11日19:00
場所:国家大劇院・オペラハウス
京劇:『鳳還巣』
京劇『鳳還巣』は『陰陽樹』、『醜配』とも呼ばれ、斉如山氏が清宮蔵本の『循環序』をもとに改編され、梅蘭芳氏によって1929年に北京で初演されたのです。物語は巧妙で、服装が完備しており、清時代の「伝説の劇」とされている『風筝誤』と同じほど素晴らしいです。『鳳還巣』は梅蘭芳氏がよく演じる劇の一つです。特に雪娥という人物の部分は、歌が華麗で明快で、起伏も激しくて印象的で、梅派の特徴が極めて著しい部分です。
『鳳還巣』は誤解や偶然を巧みに重ね合わせ、コメディの雰囲気を最初から最後まで繰り広げ、劇全体のストーリー展開はユーモアとユーモアに溢れています。京劇の一つとして、お祝いや祝日の定番となっています。この劇の終わりはすべての誤解が解消され、やっと恋人と結婚する日を迎え、幸せな赤に染められた舞台は中国人の伝統的な審美をよく表わしています。
上演時間:4月11日 19:30
場所:長安大劇院
神話舞台ドラマ:『西遊記』(第一弾)

『西遊記』(第一弾)は孫悟空が石から生まれた後のことを語ります。孫悟空は「斉天大聖」と号して、海底竜宮鎮の海神針を得るために竜宮に突進し、竜王をからかい、「如意金箍棒」を獲得しました。そして、龍王が孫悟空を天庭に訴え、玉帝が太白金星に「弼馬温」の官職名を孫悟空に与えるように説得させましたが、悟空が誘惑に打ち勝ち、引き続き天宮を騒がせました。哪吒(ナタ)も玉帝の命を受けて花果山に行きましたが、孫悟空に負けてしまいました。最後は、如来仏は孫悟空を五行山の下に閉じ込めました。その後、唐僧が孫悟空を救い、生きることの意味を孫悟空に教えくれました。それで、悟空は唐僧に教化され、唐僧の大弟子になり、一人の仏教徒となりました。唐僧と一緒に高老荘に行った時、孫悟空は美女の高翠蘭に変身し、八戒をひどくからかい、彼を強制的に唐僧に師事するように強要しました。そして、流砂河で沙僧に出会いました。沙僧も唐僧の弟子となり、法術を施して皆を安全に流砂河を渡らせました。それから、四人は白竜馬を連れて西行の旅に出ていきます…
上演時間:4月10日15:00、19:15、4月11日15:00、4月17日15:00、19:15、4月18日15:00
場所:中国児童劇場
神話舞台ドラマ:「西遊記」(第二弾)

『西遊記』(第二弾)は白骨精や百花公主など有名な物語をいくつか舞台ドラマにしました。師弟たちが白虎嶺に着き、白骨精という妖怪は唐僧の肉が食べたく、三回も変身して唐僧を騙ろうとしました。孫悟空は三回も白骨精の本当の姿を唐僧に見せましたが、唐僧はどうしても仏教徒は無辜の人をむやみに殺してはいけないと責めました。やがて孫悟空も腹立ち、花果山に帰ってしまいました。しかし、そこにもう一人の偽物の孫悟空に出会いました。能力不足の猪八戒は唐僧を守れなかったので、仕方なく孫悟空を探しに行ったら、二人の美猿王に会いました。その後、一連の激しい戦いの後、孫悟空が妖怪を殺し、唐僧を救出し、再び旅に出ました…
上演時間:4月24日15:00;5月1日15:00、19:15;5月2/3/4/5日15:00
場所:中国児童劇場
鄭淵潔の童話劇:『缶詰小人』

魯西西はある缶詰を開けてみたら、中から小さな缶詰の妖怪が飛び出してきました。彼女はこの「缶詰小人」と友達になりました。不思議な缶詰めは、魯西西と一緒に楽しい時間を過ごしましたが、実情を知らない双子の兄である皮皮魯と母親に何度も误解されました。
面白い物語はここから始まります!美しい音楽を聴きながら、冒険の旅に出ましょう…
「缶詰小人」の「秘密」はいつばれるでしょうか?皮皮魯と魯西西の間の誤解が結局解けるのでしょうか?親子の間はどのような物語があるのでしょうか?ぜひ劇場にお越しください~
上演時間:4月10/11日10:00;4月17/18日10:00;4月24日10:00
公演場所:暇日経典小劇場【李翊菡(実習) 訳】



