臘八節:年の豊作を祝い、春節を迎える準備をする日

2021-01-19

臘八節(ろうはちせつ/片仮名読み:ラーバージェ)は、もともと釈迦牟尼が悟りに至った日だったから、「法宝節」、「仏成道節」などとも呼ばれています。その後、中国で徐々に国民的な祭りになり、現在でも陰暦臘月八日(12月8日)に五穀豊穣を祝い、まもなく春節を迎える準備をする日であります。今年の臘八節は1月20日、つまり明日です。

臘八節の起源

もともと中国古来の伝承で、12月に「臘祭」を祝い、その年の豊作を感謝し、中国の南北朝の時代に、旧暦12月8日に祝われることになりました。

また、中国仏教の伝承では、釈迦牟尼が苦しい断食の修業中にスジャータという女性が食べさせてくれた粥で元気が出て、悟りに至ったのがこの日だという説もあります。そのため、臘八節は中国で仏教の盛大な祭りでもあります。

風習やグルメ

臘八節には多種多様な風習がありますが、「臘八粥(ろうはちがゆ)」というお粥を食べるのが代表的なものです。このお粥の作り方は、様々な穀物を混ぜて煮るととてもシンプルです。 臘八粥(ラーバージョウ)と呼ばれるように、おもに小豆、緑豆、豌豆、粟、もち米、トウモロコシ、高粱、小麦など、8種類の穀類を入れて甘い味を付けた粥です。現在でもこの頃になるとスーパーで臘八粥の材料が売られています。

中国南部では、この習慣は少なくなっているが、北京では特に臘八粥が流行っていて、そのレシピも一番こだわっています。食材だけといえば、もち米、緑豆、小豆、氷砂糖、くり、はすの実、ユリ、山芋、ナツメ、白きくらげ、竜眼、クルミ等があります。

ほかには、春節(旧正月)の年越し料理の一つである臘八蒜(ニンニクの黒酢漬け)を作る風習もあります。「臘八ニンニク」はニンニク全体が鮮やかな緑色になります。また、臘八蒜を漬けた黒酢は「臘八醋」と呼ばれ、旧暦の正月1日に餃子につけて食べる風習があります。

北京での臘八節

明日は臘八節になります。北京市西城区護国寺大街93号に位置する老舗の護国寺グルメ本店はすでにもち米、緑豆、小豆、氷砂糖、くり、はすの実、ユリ、山芋、ナツメ、白きくらげなどの臘八粥の食材を16種類も用意しております。また、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、レシピによって原料を配達可能な小箱にも入れ、持ち帰りでもいいです。

他には、砂鍋居、柳鍋居、曲園酒楼、長椿街馬凱レストラン、鴻賓楼などの老舗も臘八節に臘八粥をメニューに加わり、しかも持ち帰りでも良いです。

また、上述のように、臘八節は中国で仏教の盛大な祭りでもありますから、毎年この日になると、北京では多くのお寺もお粥の無料配布イベントを行い、境内で参拝者の幸福を祈ったり、僧が誦経したり、仏を供養したりして、このような伝統行事を行うことで「臘八」という文化を若い世代に伝わります。例えば、北京では有名な観光スポットでもある「雍和宮」、1700百年の歴史を持つ北京の西にある「潭柘寺」などでは、毎年臘八節になると無料のお粥を配布するがあり、多くの市民や観光客が参加し、お粥を食べ、お寺で参拝します。

しかし、今年は新型コロナウィルス感染拡大防止対策のために、「雍和宮」と「潭柘寺」の臘八粥配布イベントはキャンセルされました。ご注意ください。

臘八節が終わると、旧暦12月23日に竈王節があり、まもなく中国の大晦日と春節を迎えますよ!

北京旅游网翻译

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