日中文化の違い 中国でネコやイノシシは不吉?

2015-02-12

日本人の好きな動物には、中国人にとっては理解しがたいものがある。ネコ、カラス、イノシシ、フクロウは、中国ではそれほど人気がなく、不吉な動物として避けられる傾向にある。そのいくつかを紹介しよう。

1.ネコ

日本ではあちこちで野良ネコを見かける。人を怖がることもなく、近所の主婦に餌付けされているネコまでいる。政府の厳しい規定のため、日本には野良イヌは少ないが、野良ネコはたくさんいる。

ネコは日本では法を超越した存在なのだ。日本人にとってネコとは高貴かつ神秘的な動物で、敬意を払わなければならない存在だ。古代エジプトからヨーロッパ、中国を経て、日本には奈良時代に伝わったといわれる。一般家庭でネコを飼うようになったのは明治時代からで、現代ではあらゆるところでその姿を目にすることができる。東京の今戸神社は招き猫の像を祭っている。

2.カラス

日本に行ったことのある人なら、街のいたるところにいるカラスに深い印象を抱くだろう。木の枝や屋根に止まってフンをしたり、ごみをひっくり返したりしても、日本人はカラスに対して反感を抱いていないように見える。

カラスがやりたい放題できるのは、日本人がカラスを縁起の良い鳥だと見ているからだ。日本最初の天皇である神武天皇は、三本足の「八咫烏(やたがらす)」に導かれて熊野に遠征したと言われている。そのため、日本ではカラスは神の使いだと言われている。

3.イノシシ

「猪」という字は中国語では「ブタ」を意味するが、日本ではこれを「イノシシ」と呼んでブタとは区別する。イノシシは勇敢さとタフさの象徴で人気がある。戦国時代の猛将・福島正則には「猪武者」というあだ名があった。

4.フクロウ

日本では街角に像が立っていたり、グッズやぬいぐるみにもなっているおなじみの鳥だ。長野五輪のマスコットもフクロウだった。池袋駅には「いけふくろう」像がある。日本ではフクロウは賢く、大きな目で遠くを見通すことのできる鳥として親しまれている。日本語の「フクロウ」は「不苦労」に通じ、縁起が良いとされる。

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