中国少数民族の結婚式

2013-10-08

10月になって日々秋の気配が色濃くなってきた。この時期は猛暑が続いた夏が過ぎ去り、建国記念日の連休に当たるため、結婚式をあげるのに最も人気のあるシーズンになっている。そこで、今回は中国各地の少数民族の結婚にまつわる風俗習慣をご紹介。

1、伝統を大事にするモンゴル族の婚礼祝宴

男女にとって結婚は人生の旅路で最も重要で、記念すべきことだ。中国北方地方の大草原に住むモンゴル族の人々の結婚式はまるで民族音楽の組曲のようだ。早朝、見渡す限りの青々とした大草原で、かまどの煙が白いパオからゆらゆらと立ちのぼる時、結婚式に参加する親戚と友人たちが集まりはじめる。馬頭琴の愉快な音色と遥か向こうから走りくる馬蹄の音と共に、花婿の家の人たちが花嫁を迎えにくる。花嫁の家族はお客さんたちにおもてなしの酒を振舞ったり、歌を歌ったりしてとても賑やかだ。

2、豊富で多彩なモンゴル族婚礼の歌

モンゴル族の結婚式には、披露宴の始まりから終わりまでで各段取りに合わせた儀式の歌がある。例えば、オープニングや宴会の中ごろの儀式、そしてエンディングなどはいずれも定着した儀式の歌が歌われる。地方によってこれら儀式の歌は異なるが、主な内容は、これまで育ててくれた親への恩や、故郷の草原、駿馬を讃えるものだ。

モンゴル族の結婚式では披露宴のエンディングの歌は、花嫁を花婿の家まで送り届ける儀式が始まることを意味する。花嫁は両親や兄弟たちとの別れを惜しみながら、新しい生活へと旅立っていく。この時、花嫁の家族たちは別れの歌を歌い、「私達の最愛の娘を君たちに送る。彼女を大切にしてほしい。皆、万事めでたく順調に行くように」と祈る。一方、花婿の家の人たちも歌で答え、「どうぞご安心を。私たちは必ず新婦を大切にする。新郎新婦はきっと円満な結婚生活を送ることができる」と歌うのである。

3、喜びに満ちたウィグル族の結婚式

中国西北部の新疆ウィグル自治区に住むウィグル族はチュルク系遊牧民族の子孫で、その大多数の人たちはイスラム教を信仰している。そのためウィグル族青年の男女の結婚式はイスラム教の特徴に富んでいる。

当日の早朝、男女はそれぞれの実家で宴会を行い、お客さんをもてなす。午後、新郎側が花婿を連れて新婦側の家にくる。新婦側の人たちは,色々な食べ物を用意して花婿たちを迎える。そして新婦側の家の庭で、両家が一同に会し共に踊る。お客さんたちがみんな歌を歌い、大いに踊って結婚式の雰囲気を最高潮に盛り上げる。そして婚礼は3日間続くのである。

4、妻の実家に婿入するラフ族の花婿

中国西南部・雲南省に住むラフ族は山岳民族として有名で、狩猟採集民族としての文化をいまだに色濃く残している。ラフ族の結婚は男女の完全な自由恋愛で、また、結婚した後は、夫が妻の実家で暮らす決まりがある。ラフ族の結婚式は普段旧暦の12月とお正月に行われる。結婚式の当日、花嫁は介添えの少女たちと一緒に相手側の家へ花婿を迎えに行く。花婿の家は美味しいお酒と料理で花嫁側をもてなす。結婚式が終わった後は村の人々が歌ったり踊ったりして徹夜で祝うのである。「CRI日本語版」

北京旅游网

モデルコース
人気おすすめ