ドラゴンボート・フェスティバル

2013-06-04

端午節には、ドラゴンボート・フェスティバルと呼ばれるイベントが開催される。出場者は、船の先にドラゴン(龍)の装飾が施されたボートをあやつる。これは激しい太鼓の音に合わせて速さを競い合うイベントだ。ドラゴンボート・フェスティバルは、伝統的な行事と速さを競うボートレースというふたつの面を兼ねそなえている。

このフェスティバルは、端午節としても知られ、今から2000年以上前に、当時の腐敗した統治者達に抗議して汨羅江に身を投げた中国の愛国詩人家でもあり市民の英雄でもある屈原の死をしのぶお祭りである。言い伝えによれば、村人たちは屈原を救おうと、魚が屈原によりつかないように太鼓を叩き、また魚が屈原の体を食べてしまわないよう川にチマキを放り投げたといわれる。

このお祭りの目玉は熱い戦いが繰り広げられる、ドラゴンボート・レースである。各チームごとにドラゴンの装飾が施されたボートで、激しい太鼓の音に合わせて速さを競い合うのである。両端に派手な龍の頭と尻尾の飾りがついたこの特製ボートは、全長10メートル以上、1艇に20~22名が乗り込むことができる。

レースの参加者はこのレースのために、トレーニングを積む。漕ぎ手は二列に並んで座り、舵手は後方に、太鼓の叩き手は前方に陣取って、打ちならされる太鼓の音と群集の歓声の中、ゴールまで全力を尽くす。

ドラゴンボート・フェスティバルは、大陸沿岸の漁労民族の間に共通したお祭りで、中国のほかに、日本などのアジア地区でも行なわれている、おそらく、今後は国際的、大規模に行なわれるようになるのではないだろうか。とくに、中国香港では、大規模に行なわれる「国際ドラゴンボート・レース」がある。世界各地から集まったドラゴンボート・チームは熱い闘いを繰り広げようとしている。

北京旅游网

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