中国の贈り物の注意点

2013-05-29

日本と中国では、贈り物に対する感覚が少し違うことがある。

例えば、会社など人の集まる場所へ贈り物をする場合、日本人は小分けでたくさん入ったお菓子などを「皆さんで・・・」と、その場の代表者に渡す。しかし、「個人」が基本の中国でこれはあまり歓迎されない。会社などの場合は、上司用・部下用・バイト用など、ランクを分けて渡すのがBEST。友人の家にお邪魔する時でも、それぞれ個人に宛てて用意すると喜ばれる。また、贈り物を渡す時に「つまらない物ですが・・・」というのは失礼になる。中国人の場合は「いかにこの品物が入手困難であったか」や「あなたの為にわざわざ探してきました」といった点を伝えることが礼儀である。決して、高価であるとか希少であることなどを自慢するのではなく。いかに渡す相手を思っての贈り物かという事、つまりは気持ちが大事なのです。なので「ちょっとした気持ちです=小意思」といって渡す。

日本でも櫛は「苦」「死」を連想するので贈りものとしては縁起が悪いとされるように、中国でも避けるべき贈り物がある。その代表的なのが『時計』です。中国語で「時計をプレゼントする」は「送song鐘zhong」となり、この発音が「送終(臨終を看取る)」と同じ発音になってしまい縁起が悪いのである。他には「梨li」は「離(はなれる)」と、「傘san」は「散(ばらばらになる)」と同じ音なので嫌われる。

発音以外でも、「手巾(手ぬぐい)」は涙を連想するし、白・黒・青のラッピングも嫌われるし、黄色はビジネスの相手には避けるべき色である。また、緑の帽子が「妻を寝取られた男」という軽蔑を表わすこと等から、緑の服飾品は、男性に絶対に送ってはいけない。(女性にも避けた方が無難である)ここでは代表的なものをあげてあるが、地域によっても差があるので、贈る相手の地域での習慣をよく調べる必要があるだろう。

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