景泰藍(七宝焼)、玉雕(玉石細工)、牙雕(象牙細工)、彫漆、金漆鑲嵌(金象嵌/象眼)、花絲鑲嵌(金線象嵌細工)、宮毯(皇帝絨毯)、京繍といった北京の八大工芸「燕京八絶」は、どれも数百年の歴史を誇る貴重な宝物であります。これらの八つの工芸品は徐々に十分に各地の民間工芸の精華を取り入れられており、清朝時代に中華伝統工芸の新たなピークを迎え、次第に「北京製」という特色を持った宮廷芸術を形成していきました。

景泰藍は「銅胎掐絲琺瑯(銅製有線七宝)」とも呼ばれ、明朝の景泰年間に成熟したことから「景泰藍」と名付けられています。その技法とは銅を用いて型を作り、細い銅線を平たく伸ばし手作りでいろいろな図案を描き、つまんで溶接しながら型本体に貼り付け、再度エナメル釉薬を施した上で、焼付け、研磨、金メッキと、いくつもの工程を経て製品を完成させるというものです。

玉雕は「北京玉器」とも呼ばれ、元の時代に起源を発し、その始祖は全真道士の丘処機です。明朝では宮廷御用監の下に玉細工を設置し、全国から玉の名人が集まったことで、北京の宮廷玉雕業が盛んになりました。1911年以降、北京の民間玉雕はますます活気的になり、潘秉衡、劉德盈、何榮、王樹森などの傑出した才能で人を魅了する有名な芸術家が出現し、北京の玉雕は全く新たな歴史的段階に入りました。
象牙細工は象牙を材料に用いて彫刻された技法及びその製品のことを指します。北京牙雕は象牙細工のことで、歴史的に見て少なくとも2千年以上昔に遡ることができます。数百年の実践を経て、北京の牙雕はおっとりとした中に美しさを持つ宮廷の芸術品格を持ち、独特の技術を形成した特徴を持っています。
彫漆技法は天然の漆を型に一定の厚さを塗り、刃物で積み重ねられた平面の漆の型の上に花紋を彫刻する技法のことです。彫漆製品の造型は古めかしく、こだわりのある紋様、光沢のある色合い、優雅な形状を有し、防湿、抗熱、耐酸/アルカリ性、変形のなさ、変質のなさの特徴があります。

金漆鑲嵌はすでに7000年以上の歴史があります。北京は中国歴史上重要な漆器の産地であり、現在北京の金漆鑲嵌は工芸技法から芸術スタイルまで多くの方面で明朝清朝宮廷の漆器製造芸術を直接継承し発展してきました。
花絲象嵌は伝統的な宮廷のハンドメイド技術であり、主に金銀などの材料を使用し、宝石や真珠、編み込みなどの工程を経て工芸品を作ります。その製品は通常2種類に分けられ、一つは花絲、すなわち金銀を細い糸に引き伸ばし、堆壘、編み込みなどの技法を用いて作られた工芸品を作ったもの、もう一つは象篏、つまりは金銀を薄く叩き伸ばして器を作り、そこから図案を彫り込み、宝石や真珠を埋め込むものです。

北京のハンドメイド絨毯は旧称「官坊毯」や「宮毯」と呼ばれていました。絨毯技術は西漢時代西域から中国に伝わり、唐の時代に中原地区の絨毯製織が概ね成熟しました。清の時代に入ってから北京の官坊毯の図案は段々と多民族的な色彩で、紋様が混ざり合った芸術風格を持つようになりました。
京繍は別名「宮繍」といい、古くからある漢民族伝統の刺繍工芸で、北京を中心とした刺繍製品の総称になっています。多くは皇帝宮殿の装飾、服飾に用いられ、使用する材料からこだわりを持ち、精髄の技術、優雅な格式を持っています。
「北京ギフト」専門店では、「燕京八絶」、「民間九珍」、北京伝統工芸革新商品などの伝統的北京工芸品が多くあります。以上のような伝統的な「燕京八絶」の技法を活用した日常生活の用品もたくさん並んでいます。



