北京では最近、雨の日が続いています。この時期こそ、室内でも楽しめるスポットを知りたいのでしょう。ここで、北京自然博物館をおススメします。北京自然博物館では、動物から植物まであらゆるものがそろっています。ここで一番有名なのは恐竜です。入り口から入ると、庭に恐竜の姿が目に映ります。しかし、メインディッシュはまだ来ていないですよ。古代爬虫類 「古代爬虫類」展示ホールには恐竜の骨格を並べられており、まるで恐竜の時代にタイムスリップするような感じです。身長26メートルの井研馬門渓龍(Mamenchisaurus)、威風堂々たる永川龍(Yangchuanosaurus)、翼を広げて空高く飛ぶ翼竜、中国人が初めて発見した恐竜である許氏禄豊龍(Lufengosaurus)などの恐竜の骨格があります。また、VR(バーチャルリアリティー)技術を通じて恐竜が展示される窓が設けられています。手を入れると、小さな恐竜に触れるような気がします。恐竜模型が多すぎて写真撮りに悩む人は二階に行くと、すべての恐竜模型をカメラに収めることができます。しかも、二階には恐竜の化石がたくさんあります。真っ黒で地味に見えますが、実は恐竜の卵ですよ。恐竜公園 地下1階に向かうと、まだ恐竜公園に入っていないのに、あちこちから恐竜の怖い鳴き声が聞こえてきます。ここの恐竜模型は頭や尾を振るだけでなく、唸り声をあげたり、大爪を振り上げたりしています。注意深い人なら、恐竜はまばたきもしていることにも気付くのでしょう。 ここには本物そっくりの23頭の恐竜と2頭の翼竜、1頭の堅喙竜などの模型があります。三畳紀末から白亜紀末まで異なる時代の恐竜の姿を見せています。それぞれの恐竜模型にもキャプションが付けられています。でも、恐竜ファンなら、きっとより熟知しているでしょう。恐竜の身にある傷は、超リアルで臨場感をもたらします。 古代哺乳類 「古代哺乳類」展示ホールでは、有名な高さ4メートル、長さ8メートルコウガゾウやスコベルゾウ、芸術的な美しさを帯びた鹿の角、イエネコの骨格などを含めて、いろいろ哺乳類の造形が見られます。展示ホールには動物の進化系統図があります。子供を連れて遊びながら、視野を広げることもできますよ。無脊椎動物 「無脊椎動物」展示ホールのコレクションは圧巻です。きっと太古の生き物の不思議さに讃嘆してやまないでしょう。ここには長さ3メートルのオルソセラスが再現されています。見た人をまるで4億6千万年前の海に連れていきます。ショーケースには、聞いたことのないウミユリ、食卓に欠かせないザリガニ、カニ、つぶ貝の形が残されたアンモナイトが展示されています。植物 「植物」展示ホールは花好きとって楽園でしょう。花の品種が多すぎて、名前を知る花もあれば、知らない花もあります。シロカネソウ、キョウチクトウ、ケシなど貴重な品種が収蔵されています。花に詳しい方なら、ここは絶対にお見逃しなく!展示ホールの壁には香辛料、健康補助食品が保存されたショーケースなどが設けられています。ここに来て見学してみたら、摂生について理解を深め、ヘルシーライフを実現できるでしょう。 ミステリアスなアフリカ 「ミステリアスなアフリカ」展示ホールに足を踏み入れると、危険が潜められた草原に身を置くような気分です。激しく競い合うサイとカモシカ、タイミングを見計らって戦いに臨む威風堂々たるライオン、雄叫びをあげるチーターなどの動物が目に触れ、命がけの勝負が一触即発の状態になっています。動物「動物——人間の友達」展示ホールには、本物そっくりのチーター、真っ白で愛くるしいウサギ、大きな目を持つカモシカ、みんなに愛されるパンダ、口を開けて丸飲みしようとするトラなどがあり、生き生きとした動物たちがとても魅力的です。空を飛んでいる動物、水の中を泳いでいる動物、地上をはいている動物はすべてここで見られます。子供を連れて面白み満載の北京自然博物館を見学してみましょう。 開放時間:午前9時-午後5時(月曜日は休館といたします)。 住所:北京市東城区天橋南大街 入場料:無料(北京自然博物館公式サイトに登録し、事前予約するようお願いします) アクセス:地下鉄8号線で歩道橋駅を降りて、到着できます。 【文図/劉聡 訳/呉歆沁】