
北京植物園のあり場所は、もともと北京郊外の正白旗で、そこには曹雪芹が住んでいたとされる「黄葉村」という村があります。今、植物園の中に曹雪芹記念館が建てられています。


記念館の本体は庭であり、その中には曹雪芹の旧居が復元されています。そのうち、最も重要な一軒は、曹雪芹の「題壁詩」が発見された元正白旗三十九院です。
文豪の曹雪芹が北京香山辺りに住んでいた時、『紅楼夢』を創作し、感動的な物語もたくさん残されました。
1963年、紅楼夢を研究する学者は、香山の住民から、曹雪芹の友人である鄂比が、曹雪芹に対句をあげたことがあります。この対句は、1971年に第4部屋の西壁で発見されました。


関連情報と物的証拠を総合すると、ここは曹雪芹の西山の旧居の一つであると考えられます。
北京植物園は1984年に、「題壁詩」が発見された部屋を中心に、周囲の建物と組み合わせて、中国初の曹雪芹記念館を設立しました。現在までに、曹雪芹と『紅楼夢』に直接関係する場所は、この記念館だけです。

館内の所蔵品は主に、曹雪芹の生涯に関するもの、曹雪芹の家族と正白旗村に関するもの、『紅楼夢』に書かれている物を再現したものなどです。
これらの「題壁詩」は専門家の検証により、曹雪芹と親友の鄂比が詠んだものだと確認されたため、ここが曹雪芹の晩年の住まいであり、『紅楼夢』を完成させたところと結論づけていました。【許洱 訳】



