中国詩勉強、白居易・「秋浦の歌」

2018-06-13

作者、李白は盛唐の詩人。杜甫、白居易と並んで日本でもよく知られている詩人ではないでしょうか。「静夜思」「早に白帝城を発す」「廬山の瀑布を望む」など有名な詩がたくさんありますが「白髪三千丈」の漢詩もおなじみなのではないでしょうか。これは、今日紹介した17首連作の「秋浦の歌」の15首目の一部で、今日の詩は2首目です。タイトルの「秋浦」というのは安徽省貴池県の西南にある地名で、晩年、54、5歳の李白が放浪の末にたどり着いた地です。黄山も眺めることができるのでしょう。川下りをしながら秋浦の景色を詠っていますが、その奥では都でも活躍した天才詩人李白の孤独な心のうちを描いているようです。学生時代は、いかにも中国らしい誇張表現として、「白髪三千丈」を捉えていましたが、改めて連作17首を最初から最後まで読むと、李白の切ない気持ちがひしひしと伝わります。

「中国国際放送局」より

中国国際放送局

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