中国の四字熟語・暗度陈仓

2018-05-06

暗度陈仓(àndùchéncāng)

意味

暗(ひそ)かに陳倉に渡る(陳倉は地名)。

孫子の兵法三十六計の第八計で、偽装工作と奇襲をあわせる戦術のこと。

由来

紀元前206年、秦が滅んだ後、劉邦は項羽から、蜀の漢中(現陝西省)に封じられた。劉邦は、項羽の拠点である関中へ進める意図がないことを示すために、秦嶺山脈の褒河に沿った断崖絶壁にある桟道を焼き払ってしまった。

劉邦の大臣となった武将韓信は、項羽が反乱を平定させるため各地を転戦するようになったのをチャンスとみて、敵にもわかるように桟道をわざと大人数で修理し、あわせて、密かに山脈を迂回し、古い道を利用して関中を奇襲するという作戦を提案し実行した。項羽側の将軍章邯は、長い桟道を修理しているはずの劉邦軍は、来るにしてもかなり先だろうと油断していたが、突然の攻撃に次々と城を破られた。その勢いのまま韓信は章邯軍のみならず他の項羽側の武将も滅ぼし、関中を占めて劉邦の天下統一、漢の建国のさきがけとなった。

使い方

大客车暗度陈仓,行李箱里藏乘客。

大型バスは荷物トランクに密かに乗客を隠した。

「中国国際放送局」より

中国国際放送局

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