【住房公积金】(zhùfáng gōngjījīn)
[名]住宅公共積立金.
住宅積立金のことです。1991年5月、上海市がシンガポールやり方に倣って中国で初めて「住房公积金」制度を実施したのがそもそもの始まりで、1994年7月には、国務院が『都市住宅制度改革の深化に関する決定』を公布し、全国範囲で「住房公积金」制度の実施を推進しました。
この制度は、個人の給与から一定の割合の金額を強制的に徴収、さらに、医療保険と同様に会社側も同様の金額を補助し、その合算金額を個人の「住房公积金」の口座に振り込んで、住宅の購入や賃貸、または、住宅の建て替えや室内内装工事などの用途に充てることを促す制度です。
また、この「住房公积金」は、現金でもらえるわけではなく、口座は住宅積立金管理センターによって統一管理されていることから、使いたいときには結構面倒な手続きをしなければなっています。ですが、定年や会社を辞める時や居住地を別の省に変更する時にはそれを引き出すことができることから、一部の人にはちょっとした臨時収入にもなっていました。
最近、一部の都市では「住房公积金」についての新しい政策が発表されています。これによって制度のカバレッジが広くなっただけでなく、その引出がより便利になりました。例えば、北京の場合、5月15日から「北京公积金」というスマホアプリやアリペイ、そしてウィーチャットの公式アカウントを通じて、「住房公积金」の残高やローンの残額などの状況を調べることができるようになりました。報道されているところによりますと、今年年末までには、これらのツールを通じて、「住房公积金」の引き出しもできるようになるとされています。そして、これまでは、「住房公积金」を使う場合、会社側の担当者の署名がないと手続きできませんでしたが、今後はそれがなくても手続きできるようになるそうです。
また、北京で住宅を買う場合、住宅建設委員会の公式ウェブサイトを通じて購入するタイプの住宅であれば、個人の身分証だけでネットを通じてこの「公积金」を引き出すことができる様になるということです。
「中国国際放送局」より