世界遺産にも登録されている「故宮博物院(略称:故宮)」は日本の方もよく聞くだろう。故宮の文化財保護課に勤める人たちを取り上げ作ったドキュメンタリー映画「我在故宫修文物」がこの前中国で大ヒットした。高い修復技術を持つ職人たちが故宮にある膨大な文化財を修復する過程を観察し、記録するこのドキュメンタリーは多くの人を感動させた。中では無口で黙々と時計を修理していた職人さんが一番注目される。師匠から弟子へ、文化財の修復技術はこう受け継がれてきた。特に古い置時計では、各部分がすべて正確に動いたら修理完了とされる。また、メンテナンスや各地から来た修理待ちの古時計の数が多く、職人の技術が試される毎日だ。

中国では清の時代から、宮廷の中は従来ある時計を機械の置時計に大量に切り替え、そのためここ故宮博物院の収蔵品の中では、中国製の時計だけではなく、フランス、イギリス、スイスなどの国から精巧で美しい置時計がたくさん。中国内では広州、蘇州あたりが時計製造に長けていて、多くの品はここから皇帝と宮廷に献上された。国外では、イギリスから送ってきたものが一番多い。

時計が持つ「時間を知らす」という役割だけに留まらず、装飾品の一つとして皇室のメンバーに愛され、より珍しいものを集め、互いに競っていた。大きな置時計には絢爛豪華な装飾が施され、参観客を魅了する。また、時計の指針の動きで装飾した人形が動き、まるで紙芝居のように一つのストーリーにもなる。昔の技術が高度に発展していたことが伺える。

故宮博物院の中は非常に広く、また夏では日差しが強い。でもここ「鐘表館」の中はクーラーが効いていて、ゆっくりと眺められる。注意したいことは「鐘表館」は別途料金を払う必要があり、一人10元で、すぐ近くのチケット売り場で買える。また、故宮に入る前も購入可能で、興味のある方はぜひ行って見てください。
<INFO>
展示場所:故宮博物院の奉先殿
時計ショー:11:00~14:00
故宮博物館営業時間:8:30~17:00
(*16:00チケット販売終了、16:10以降は入館禁止)
チケット代:10元/一人



