中国に詳しい人ならば、“すでに結婚している人の左胸は夫のもの、右胸は全世界のもの”という言い伝えがある。じつはこの元になったのは今日のハニ族の奕車人のことを指す。

奕車人とはハニ族の最も古い系列のひとつで、人口は2万人にも満たない。彼らはおもに雲南省紅河県大羊街郷に居住している。そして彼らの最も魅力的なところは女性たちである。彼らは伝統の衣装に身をまとって老いも若きも女性であればモモと胸を露出している。

時間的な制限があったので噂で広まっている“仰阿娜”（ 姑娘节）と呼ばれるお祭りを見ることはできなかった。それは当日、奕車人は山に登り、女性が反対しないのであれば、女性の胸を触ってもいいのだという。未婚であれば両方、既婚者であれば左は夫のもの、右は全世界のものということだそうだ。

春夏秋冬、農業の休憩中に奕車人の女性たちは惜しげもなくセクシーな姿を見せてくれる。それは彼らの太ももは美の象徴であるからだ。その魅力は民族を超えて伝わってくる。それは国をも超えて全世界にまで届きそうな勢いだ。