中国各地の名女優たち 浙江 湯唯

2015-10-28

湯唯(タン・ウェイ)は中国浙江省出身の女優。2000年に中央戯劇学院監督科に入学、2004年に同校を卒業。同年ミスワールド北京大会で5位。

頭角を現したのは、李安(アン・リー)監督の映画『ラスト、コーション(中国題:色戒)』(2007)。オーディションで約1万人の中から主演に選ばれた彼女は、政府高官の命を狙う女スパイ役を好演し、過激な性描写に挑んだことで大きな話題となり、一躍注目されるようになりました。さらにこの作品で台湾版アカデミー賞である第44回台湾金馬奨で最優秀新人賞を獲得。この作品をきっかけに注目されながらも、作品中の性描写などに対し、国内で批判が起き、しばらく映画やテレビから遠ざかっていました。

久々の中華圏復帰とされるのは、『ラヴソング(原題:甜蜜蜜)」や「男人四十」といった名作ラブストーリーの脚本家として知られる岸西(アイヴィー・ホー)がメガホンをとったラブコメ『月滿軒尼詩~Crossing Hennessy』。香港の下町を舞台に、お見合いで知り合ったワケありの男女と彼らを取り巻く人々の生活を描いたもので、湯唯(タン・ウェイ)はこの作品で、第47回台湾金馬奨最優秀助演女優賞にノミネートされ、鮮烈なカムバックを果たしました。

その後、韓国映画『レイトオータム』(2010)、陳可辛(ピーター・チャン)監督のアクションサスペンス映画『捜査官X(中国題:武侠)』(2011)、馬楚成(ジングル・マ)監督の『スピード・エンジェルス(原題:極速天使)』に立て続けに出演。『レイトオータム』の撮影を通じて出会った韓国のキム・テヨン監督と結婚。

2013年にはラブコメディ『北京遇上西雅図(Finding Mr. Right)』が中国大陸で5億元を超えるヒットとなり、湯唯(タン・ウェイ)は再び注目される存在になりました。この作品は2013年東京沖縄中国映画週間で『北京ロマンinシアトル』の日本題で上映されました。

続く主演作品として2014年に公開された許鞍華(アン・ホイ)監督の『黄金時代』が第34回香港電影金像奨で作品賞を受賞。湯唯(タン・ウェイ)自身も複数の国際映画祭(2015年度の香港電影導演會年度頒獎禮や第2回英國倫敦國際華語電影節)で主演女優賞を獲得しました。

2015年、活動全開の彼女は、クリス・ヘムズワースの恋人役として出演したマイケル・マン監督の『ブラックハット(中国題:駭客交鋒)』でハリウッドに進出すると同時に、『命中注定(Only You)』や『三城記(Tale of Three Cities)』、『華麗上班族(Office)』など話題の中国映画を連発中。

【主な出演映画】

2007年『ラスト、コーション(中国題:色戒)』

2010年『月滿軒尼詩~Crossing Hennessy』『レイトオータム』

2011年『捜査官X(中国題:武侠)』『スピード・エンジェルス(原題:極速天使)』

2012年『第一次(First Time)』

2013年『北京遇上西雅図(Finding Mr. Right)』

2014年『黄金時代』

2015年『ブラックハット(中国題:駭客交鋒)』『命中注定(Only You)』『三城記(Tale of Three Cities)』『華麗上班族(Office)』

(CRI)より

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