故宮案内
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開放時間:10月16日~4月15日、開館時間8:30--16:30、入場券販売時間15:30まで(鐘表館と珍宝館を含む)。4月16日~10月15日、開館時間8:30--17:00、入場券販売時間16:00まで(鐘表館と珍宝館を含む)
鐘表館実演ホールでの実演は毎日2回を行い、1回は三つの時計を実演する。実演時間は午前は11:00、午後は14:00。
入場券の価格:繁忙期((4月1日~10月31日)60元/人。閑散期(11月1日~翌年3月31日)40元/人。珍宝館:10元/人。鐘表館:10元/人。1.2m以下の児童は無料。身体障害者は入場券を免除
連絡方式:010-85117048北京天安门広場北侧北京市東城区景山前街4号に位置。
ベストタイム:4月下旬~6月上旬と8月下旬~11月末。故宮はとても広く、9000余りの宮殿がある。もし全部を参観するならば、1日は足らない。ふつう、三大殿、後三宮、御花園しか遊覧しない。基本的に南から北までは半日で遊覧できる。三大殿とは太和殿、中和殿、保和殿。後三宮とは乾清宫、交泰殿、坤寧宁。三大殿は皇帝が公的行事と即位の場所。後三宮は皇帝と皇后が生活する場所。もちろん、故宮の内東路、内西路、外東路、外西路の宮殿に展示があり、全部は稀少な宝物である。
苦情電話:010-65130828
交通案内:南(午门):地下鉄1号線の天安门東或いは天安门西駅、1、4、5、2、10、20、728番バス。北(神武門):109、103、101、124番バス。
観光スポット概要
北京は中華人民共和国の首都であり、全国の政治、文化と対外的やり取りの中心であり、有名な歴史文化の名城である。古跡の多くと園林の美しさと山水名所は世界中に有名である。現在、北京の外国人観光可能観光名所は200個所余り。そのうち、国家レベル重点文物保護名所は35箇所。北京では多くの古代宮殿、皇家園林、壇廟陵寝、宗教寺院、名人旧宅及び多くの現代化的雄大な建築物と各類博物館、記念館、展覧館と特徴のある公園がある。また、有名な街市と郊外風景名所がある。北京は歴史文化遊覧区域があれば、自然風景区もある。更に現代遊楽施設を中心とする遊覧娯楽区はある。1986年に北京及び全国旅行者が評価して更に北京新十六名所を選んだ。1992年に更に北京旅行の世界中一番大きい10箇所人文名所を選出した。現在の北京は中国第一旅行都市だけではなく、世界中に注目された国際市場である。古い京都の風貌もあれば、現在都市の風景もあり、互いに呼応して、観光者に対し、巨大な輻射力と吸引力がある。
北京故宮は明・清両時代の皇宮で、紫禁城とも称する。歴代の宮殿は「天を真似て宮殿を建てる」という事で、皇帝は天子で天の任命を受けたのを示す。皇帝は天子なので、天子の宮殿は天帝が居住した「紫微宮」禁地に相当するものため、紫禁城を称する。故宮は明永楽四年(1406年)に建て始められ、永楽十八年(1420年)に完成した。明・清両時代の24名の皇帝が住んでいた。
故宮は紫禁城とも称する。北京市の中心に位置し、24名の皇帝が住んでいて、明・清両時代の皇宮で、現在は「故宮博物院」となった。その中で我が国の各王朝の芸術的な珍品が陳列され、中国の一番豊富な文化・芸術に関する宝庫である。故宮の建築物は、輪かんの美に輝き、荘厳さがあり、世界五大宮の一つ(北京故宮、ヴェルサイユ宮殿、バッキンガム宮殿、ホワイトハウス、クレムリン宮殿)で、且つユネスコに「世界文化遺産」リストに登録された。
故宮の宮殿建築は我が国の現存する最大、最完全な古建築群である。宮殿は南北方向の中軸線に沿って並び、左右対称となる。南は永定門まで、北は鼓楼、鐘楼まで、紫禁城の全部を通る。きちんと企画され、気勢が雄大で、とても壮観である。平面上レイアウトや立体効果や形式上の雄大、堂堂していて、壮厳、調和は比べるものがない傑作である。故宮は我が国の悠久的な文化伝統を表し、500年余り前の我が国建築における卓越した成果を示す。
故宮は規模が大きく、敷地面積は72㎡、建築面積は15万㎡。部屋は9999ある。世界中で最大最完全の古代宮殿建築群である。皇帝の至高の権威を表すため、故宮に居城の南北を貫く中軸線がある。この中軸線で中国古代の「前朝後寝」制度に基づき、皇帝が指示命令を出し、政権中心を象徴する三大殿(太和殿、中和殿、保和殿)と皇帝皇后が住む後三宫(乾清宮、交泰殿、坤寧宮)が建てられた。その内廷部分(乾清門から北への部分)で、その左右には太上皇が居住する宮殿—寧寿宮を、太宮太妃が居住する宮殿--慈寧宮を中心にする次軸線を形成する。この2本の次軸線は外朝の太和門を中心にし、左側の文華殿と右側の武英殿とは相呼応する。この2本の次軸線と中央軸線との間に斎宮及び養殿がある。その後ろの宮殿は嬪妃が住む東西六宮である。防御のために、これらの宮殿の周りに高さが10mの城壁があり、四角に角楼があり、その外は護城河がある。
午門故宮の正門である。観光客が天安門から北へ行って午門に入る。古代は北が子、南が午という認識で、午門は故宮中軸線の南方向の大陽に面する位置にあるので、「午門」と称する。午門は平面から見れば凹字型となり、正門の幅は9間(10柱間の距離)ある。重檐庑殿頂で、東西は対峙する。この形の門は天子しか通らないので、皇帝宮殿のマークとなる。当然、この建築物は防衛に有利で、交差火力網となるから。午門は皇帝が毎年の冬至に来年の歴書を発布する場所である。もし戦争に勝ったら、ここで凱旋「捕虜を出す」儀式を行う。古代は凱旋して捕虜を出す場合先ず、廟社を祭る事が必要である。午門から太廟(現在の労働人民文化宮)及び社稷壇(現在の中山公園)に行くのが一番近い。また、午門の前の広場はてい杖という棒打ちの刑が施行された場所で、官吏が皇帝に怒られたら、ここでてい杖の刑を受ける。1519年に武宗朱厚照が江南へ美人を選びに行こうした時、多くの大臣が制止したので、武宗が怒った。その結果は130人の官吏が午門でてい杖を受け、1回で11人がてい杖で死んだ。太和殿は「金鑾殿」とも言う。故宮の中で一番高く、最壮麗な建築物。幅は11間(12柱間の距離)、奥行きは5間(6柱間の距離)、重檐庑殿頂で、黄色瑠璃瓦で、3層のアラバスタ须弥座の台座(高さ35.05m)の上で建てられた。面積は2377㎡。我が国の現存する世界中最大木造宮殿建築物である。太和殿は式典を行う場所で、明・清両時代の皇帝が即位、即位詔書の発表、皇帝の結婚、皇后の册封、出征を命令し、毎年の元旦や冬至や万寿(皇帝の誕生日)等の祝日にここで百官の祝福を受けたり宴会を賜わったりする。
太和殿その内外に大量な特殊な陳列がある。宮殿前の月台で設置された銅鼎、銅龟、銅鶴は式典時に線香を焼く時に使われ、国家堅固の意味である。月台で設置された日晷と嘉量は皇権を象徴する。3層のアラバスタの台座は各欄干の下には排水用の龍頭を設け、豪雨が降る場合、千龍噴水の壮観光景となり、皇帝の権威を示す。宮殿前の双龍戏珠御路石はその珠は吉祥の珠で、双龍の一つが天帝を代表し、もう一つが皇帝を代表する。皇帝は天の任命を受け、天の意思に合うと、気候が非常に順調し、国家も安定し、国民の生活も楽しいこととなる。双龍の下の山海の模様は国家の永遠堅固を象徴する。宮殿の中にある九龍座所と屏風が高さ2mの金色台座に設置され、且つ6本の雲龍文様柱の間にあり、皇帝の至高の地位を示す。天井の真ん中にある蟠龍の口からぶらさがった大きいボールがあり、「軒轅鏡」を呼び、裁判が公正の意味もある。
中和殿皇帝が太和殿に赴いて行事を行なう前に休息をとったり、執事の官員の朝拝を受ける場所である。
保和殿保和殿は重檐歇山頂で、幅は9間(10柱間の距離)。皇后と皇太子の册立等の式典時に皇帝が着替える場所である。清朝乾隆年間、「殿試」の場所ともなった。清朝時代、毎年の正月一日と十五日に皇帝はよくここで少数民族の王公と大臣を招待する食事会を行った。
観光客が三大殿を遊覧する時、多くの御路石を見当たる。そのうちに保和殿後の御路石が一番大きく、一つの艾叶青で彫刻したもので、長さは16.07m、幅は3.07m、厚みは1.70m、重量は20トン。九つの龍が海と曇りの中を飛び、天子が国家を統一することを象徴する。
乾清門皇后の寝宫及び嬪妃、皇帝の子供等が居住して生活する区域の正門である。清時代の御門聴政は乾清門で行った。
乾清宮皇帝の寝宮である。順治と康熙年間で兼ねて政務と大臣を召見するところ。元旦、団子祭り、端午の節句、中秋節、重陽節、冬至、万寿等の祝日に皇帝がここで朝礼を行い、宴会を行った。
交泰殿清時代で交泰殿は皇后が元旦、千秋(皇后の誕生日)等の祝日に大臣の祝福を受ける場所、そのあとはここで皇帝が権利を行使する時に使用する25種の印璽の保存場所となった。そのほか、ここでは銅壺滴漏装置と清時代製造した自鳴鐘がある。
坤寧宮明清時代に坤寧宮は皇后が居住するところ。清時代は満族の習俗に基づき、神様を祭る場所に変更した。東暖閣は皇帝新婚用の部屋とした。
御花園坤寧宮から出て北へ行ったら御花園である。門は東西六宮と繋がる。東西の長さは130m、南北の幅は90m。主要建築物欽安殿は中軸線にある。明時代は秋に以前の皇帝様と玄武大帝を祭ったところである。清時代は寺廟に変更した。そのなかの東北部は石で作った山があり、皇后と嬪妃が「重陽登高」を行うところ。御花園は建築物を主体とする宮廷花園で、あずまやや楼閣は構造が精巧、石と木は順番により並らび、奇花奇樹怪石があり、いろいろな色の石で舗装された通路がとても便利で、観光客がここで心行くまで観賞して、写真を撮る。
東西六宮ここは嬪妃が住むところ、「三宮六院」と俗称される。現在、東西六宮は殆ど古代工芸品陳列館に変更した。そのうち、明清工芸美術館、陶器館、青銅器館、鐘表館、絵画館、珍宝館がある。珍宝館と鐘表館を参観する人数が一番多い。鐘表館は奉先殿に設置され、珍宝館は故宮の東北角の養性殿と楽寿堂と颐和軒に設置される。玩具陳列館は坤寧宮の東側の聯房で東板房を呼ばれるところに設置される。西六宮は基本的に変わりなく、原状のままで陳列している。
養心殿乾清門内の養心殿は雍正から清末までの200年ぐらいの年間で清時代の皇帝は多数ここに住んでいた。同治、光緒年間に養心殿東暖閣は慈禧と慈安が「垂簾の政」した場所である。
故宮を遊覧する時、天安門から入ってもいい、裏門----神武門から入ってもいい。天安門に入って、青いレンガで舗装された広場を通ると、紫禁城の正門----午門に着く。ここは城壁が高く、城門が壮観で、厳めしい感じが生じ、ここにいる人をちっぽけに感じさせられる。これは古代支配者が建築芸術を利用して皇帝の威嚇力を増す一つの目立つ例である。午門をくぐったら、もう一つの大きい広場がある。広場に金水橋がある。橋を渡って太和門を通ったら雄大な太和殿である。高いところから見れば、金水橋と広場を流れる御河とは巨大な弓みたい。太和殿、中和殿、保和殿を経て乾清門を通ったら内廷に入る。内廷に中路、東路と西路という三つのコースに分かれる。半日観光ならば、三つのコースは一つのコースしか遊覧できない。ふつうは中路を遊覧する。中路では皇帝の寝室(乾清宮)や、印璽の収納場所(交泰殿)や、皇帝新婚の部屋(坤寧宮)や、嬪妃が住むところ(一部は展示室となった)や御花園を見られる。ふつう、半日を利用して故宮を観光するならば、たいへんだ。1日を用意すれば一番理想的。時間がある場合、細かい所を見たければ、2日間の観光をしてもいい。