簡単に京劇がわかる

2011-07-08

舞台の上で展開される幻想的な光景に、きっと誰もが視線を奪われ、心までも奪われてしまうことだろう。 京劇は中国の大衆演劇で、決して難解なものではない。中国の演劇の歴史は大変古いですが、現在伝わっている「京劇」というスタイルは意外に新しく、中国人に好まれる形式に姿を変えながら発展を続けている。

さて、京劇の約束事を少しだけでも知っておけば、より深く、より楽しく、京劇の世界を味わえること間違いなし! ここでは、京劇鑑賞の基礎知識を簡単にご紹介する。京劇の登場人物はキャラクターの演じる役割や性格などからおおまかに「生・旦・浄・丑」の4パターンに分けられる。役者のメイク方法や衣装などで見分けることができる。

生(sheng1):男性役。肌は自然な色で、おでこに赤い縦線が入っているのが特徴。目の周りも赤い。

老生(lao3sheng1):30代以上の男性でひげがある。ひげが黒いのは若い老生で、白いのは老人の老生。 武生(wu3sheng10):立ち回りをする男性、よろいなどをつけて登場する。ひげはある場合とない場合がある。 小生(xiao3sheng1):若い男性。 旦(dan4):女性役。顔全体は白く、目の周りは赤い。花旦以外は袖の長い衣装を身につけ、手をあまり見せない。指先で女性らしさ、優雅さを表現する。お尻が揺れる色っぽい歩き方をする。京劇が登場した最初の頃は、京劇役者は男性だけで、女性役も男性が演じていた。歌舞伎の女形と同じだったが、現在ではほとんどの場合、女性役は女性の京劇俳優が演じてる。 青衣旦(qing1yi4dan4):既婚女性、歌を中心に担当する。 武旦(wu3dan4]・刀馬旦(dao1ma3dan4):歌って、立ち回りをする女性。 花旦(hua1dan4):14~18歳くらいの未婚女性で、袖が短い衣装を着ている。 老旦[lao3dan4]老女、おばさん役。 净(jing4):隈取している男性役で、個性の強いキャラクター。体の動きも大きく、ダイナミックで威圧的に見える仕種が多い。槍や刀などの小道具も生に比べてしばしば大きめのものが使われる。丑(chou3):道化役。眉毛は短く、短いひげが描かれていることもある。体の動きもちょこまかとユーモラス。武丑(wu3chou3):立ち回りをする道化役。顔に白の縦線。文丑(wen2chou3):立ち回りをしない道化役。顔の中央を白く丸く塗る。 京劇の華やかな衣装は観劇の楽しみの1つである。 京劇は、神話から古典、現代(1900年代)物まで、いろいろな時代背景のものが演じられるが、どの時代の演目であっても衣装は同じく、史実に忠実なものではなく、観客の好み、人気に合わせてより華やかに洗練されて作られてきたという背景がある。 だけど、ただやたらに華やかで人目を引くものであれば何でもよい、というわけではない。約束事として、主役の色、脇役の色が決まっている。 主役の色上五色白・黒・赤・緑・黄色脇役の色下五色桃色・藍・紫・浅黄・茶色また、衣装の模様でキャラクターの役割や性質をうかがい知ることができる。 動物:虎・龍・蛇・牛など、強い動物が描かれている花:牡丹・菊、草花など、長細い形に開く草花が描かれている自然:雲・海・太陽・月その他:お金の模様 やはり上五色は舞台上でとても映え、視線が奪われてしまう。まだ京劇未経験の方、一緒に京劇迷への第一歩を踏み出しましょう!
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