万里の長城は単なる観光スポットではなく、最も中国の歴史と文化を感ることができる神聖な存在。長城の壮大さと山の峰々や絶壁、あるいは谷、はては川の中にまで張り巡らされた城壁群に圧倒されるでしょう!
おススメコース:魅力あふれる長城巡り三日コース
D1:居庸関長城―十三陵―古客栈
D2:黄花城長城―慕田峪長城
D3:金山嶺長城を歩く
スポット紹介
居庸関長城
北京市内から北西へ約50キロのところに位置する。居庸関は、紀元前5世紀ごろ、居庸関長城の関所跡で切り立った峰をぬって造営された難攻不落の九塞のひとつ。幅27m、高さ10mのアーチ型の門で、門の上にはかつてチベット式の仏塔が建てられていた。
アクセス:徳勝門バス停より919路バス(延慶方面)に乗り居庸関バス停を下車
十三陵
明の十三陵は、北京の西北郊外、市の中心から約50km離れた燕山の支脈・天寿山の南麓にある。中国に現存する最大の皇帝陵墓群である。永楽帝は永楽7年(1409年)、北京のそばに陵墓の場所を選ぶため人員を派遣、天寿山麓に自らの陵墓となる「長陵」の工事をスタートさせた。13人の皇帝がこの天寿山に埋葬された。
黄花城長城
黄花城の長城は破損した壁や、崩れ落ちた煉瓦などがありのままの姿で残されており、後世の手を加えられていない見張り台、関所、城門を見ることができる。黄花城付近には大都市・北京とは趣のまるで違う、静かで素朴な山村があり、村人は家の庭に作った池に魚を飼って暮らしている。
アクセス:徳勝門バス停より916路バス(延慶方面)に乗る
慕田峪長城
北京市内の北郊外、73km離れた懐柔区の北20kmの軍都山の頂に位置する。北斉時代(555年)の長城で、明代に居庸関とともに北方の防御強化のために造営された全長2kmの長城である。標高千メートルの地点に関所があり、ふもとからは千段の石段を登るが、ロープウェイもある。
城壁の高さは平均6m、幅4m。勾配がゆるい場所に、射撃用の穴があり、22の望楼が50m間隔で作られている。八達嶺ほど雄大ではないが、周辺に樹木が生い茂り、灰色の城壁とのコントラストが美しく、まるで緑の海にくねくねと横たわる巨竜を思わせる。
アクセス:東直門バス停より916路バスに乗り懐柔北大街バス停を下車、そこから936路支線(懐柔から洞台方面)バスに乗る
金山嶺長城
北京から北東へ130km、河北省と北京市の境にある長城。明代に名将戚継光がモンゴル軍の侵入防止のために修築した。全長47.5kmのレンガ造りの長城は、標高千メートルの険しい峰峰に衝立を立てたようにどこまでも延びている。
金山嶺長城付近は、数百mの間隔で見張台が建てられ、正方形のものも円形のものもある。長城トレッキングや長城マラソンといったイベントも毎年行われている。周囲を緑に囲まれた比較的歩きやすい長城である。
アクセス:京密路、京承道路(101国道)に沿って、古北口鎮を10km過ぎたところ