中国文化—旗袍(チャイナドレス)

2012-08-10

12

旗袍(チャイナドレス)の起源

チャイナドレスの起源は、清時代の満族女性の着用していた丈の長い衣装を元としている。中国では「旗袍」(チーパオ)と呼ばれている。

満族は中国の東北部に居住していた民族で、250年続いた満族による王朝・清の時代には、この満族の文化、習慣が漢族の間にも大きく普及した。チーパオの「チー」は清の軍隊「八旗(はっき)」と呼ばれる満州族の軍隊、政府組織を意味している。「パオ」は長い衣服の意味。その名のとおり、袖が広く長いものだった。では清代にチャイナドレスがすでに存在していたのだろうか。そうではないみたい。チャイナドレスが現在のようなデザインになるためにはまだまだ長い年月がかかった。というのも、清代当時の服装はその地位によりデザイン、刺繍柄などが全て細かく決められていたため、現在のように個人の好みで決めることは出来ず、多くの規制もあったため、女性がファッションとして自由に着飾ったり、それらに価値を求めたりすることはできなかったのだ。

旗袍(チャイナドレス)の進化

やがて清朝が滅び、封建社会が崩れ始める。1920年代になると新文化運動の影響で徐々に新しいスタイルのチャイナドレスが現れるようになってきた。初期のチャイナドレスは体の線を強調せず、ゆったりとしたラインで、右開き(右大襟)、そしてその付け根よりも広い袖はラッパのような形をしていたことから「喇叭袖(らっぱそで)」と呼ばれていた。この時代のチャイナドレスはまだズボンを一緒に着用するのが一般的だった。チャイナドレスの丈やズボン丈も服装の規制が緩和されたことにより、以前よりも短めのものを着用できるようになった。

北京旅游网

モデルコース
人気おすすめ