北京伝統的家屋建築—四合院

2012-09-29

北京四合院は中国の伝統的家屋建築である。中国の華北地方以北及び西北地方に多く見られるが、特に北京市街ではその多くが胡同に面し、昔ながらの風景をしのばせる物として著名である。

風水の影響もあり、大まかな建物、門の配置が決まっている。敷地の南東角(八卦でいう"巽"の方角)に配置された"大門"を入ると目隠し壁となる"影壁"(照壁とも)がある。 "影壁"は、目隠し用の他、奥行深く見せたり魔除けの為に作られた壁である。 そして"影壁"に向かって左手に第一の中庭がある。その南側に使用人の部屋となる"倒座"があり、北側には第二の中庭へとつながる"垂花門"がある。 "垂花門"を入った第二の中庭は"院子"と呼び、ここが四合院の中心となる。 "院子"東西に家長を除いた家族の寝室、書斎、食堂となる"廂房"がある。 そして敷地の北側に居間兼応接間となる"正房"、その左右に家長の寝室となる"耳房"がある。

規模は大小様々だが、富裕層や王族の住居である場合はいくつもの中庭や建物がある場合もある。地方によって中庭の広さ、壁の厚さ等が異なる。

北京、東北部等の寒冷地では日照を確保するため中庭を広くとっている上、屋根や壁を厚くしている。 陝西省、山西省等では西日を避けるために東西の幅を狭く、南北の幅を長くしている。

北京の四合院に限れば、遼代には基本的な構造は形成されており、その後の金、元、明、清代を経て現在のような構成となった。

今では建物を分割し、何世帯かで共同居住している。そのため一般的には見学は出来ない。 ただし、著名人の居住した四合院は参観が可能である。ホテルとして宿泊できるものもある。

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