北京果脯

2012-11-14

北京果脯は北京の名物であり、甘酸っぱいドライフルーツである。

中国各地には、地域自慢の特産品が数多くある。「北京果脯」は、古くから北京に伝わる伝統の特産品の一つ。北京名菓として全国に知られ、北京から帰省する人たちの定番土産となっている。

「果脯」とは果物の砂糖漬けのことで、いわば砂糖に漬けた甘酸っぱいドライフルーツといったところ。おいしいことはもちろん保存もしやすく、冬の新鮮な果物が手に入りにくかった時代でも、春節に果物を楽しむことができたそうだ。厳しい寒さに負けない豊かな食文化となる。この地域性に育んだ、北京ならではの特産品といえるのかもしれない。

使われる果物は、りんごや梨、杏、桃、メロン、サンザシ、なつめなどさまざま。最近ではその種類もさらに増え、色とりどりのフルーツ「什錦果脯」と呼ばれることもあるそうだ。また、昔は露店で量り売りされていた果脯も、今ではカラフルに包装されてスーパーマーケットや土産物店に並ぶようになった。北京土産の色とりどり果脯を広げ、久しぶりに顔をそろえた大家族がワイワイ楽しむ。そんな、中国ならではの帰省の光景が目に浮かぶようだ。

さて、最後に北京果脯に使われる主な果物の養生効果をご紹介しましょう。普段、果物を食べるときにもぜひ参考に。

●なつめ

虚弱体質、貧血の改善に。

●杏・梨

咳や痰を抑える。

●りんご・サンザシ

消化不良、下痢の改善。

●メロン

喉を潤す。利尿効果。

●桃

養生の代表的な果物。疲労回復や肌の乾燥に。

北京旅游网

モデルコース
人気おすすめ