円満な婚姻を祈り 中国結婚風習

2012-12-01

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喜娘

「喜娘」は昔の婚礼では欠かすことができない役目を担っていた。北京では「迎親太太」「送親太太」と呼ばれ、浙江省では「喜阿媽」と呼ばれる。婚姻は不吉な人や物事を嫌うため、「喜娘」には運気のよい女性が選ばれる。

配偶者や子ども、兄弟姉妹に恵まれているだけでなく、舅姑や孫もいて、四世同堂(四世代が一緒に暮らす)であることが好ましいとされる。このような「喜娘」が参加した婚礼は、新郎新婦が必ず幸せになり、思い通りに事が進むと考えられている。

「喜娘」の任務は花嫁に付き添い、面倒を見ることである。花轎のすだれを上げたり、花嫁に手を貸したりするほか、婚礼の最中に喜びの歌を歌ったりするのも「喜娘」の仕事である。「喜娘」は婚礼を滞りなく進行させ、ムードを盛り上げる重要な役目を担っているのである。

撒帳喜歌

「撒帳」は中国の伝統的な結婚の風習の重要な一部である。新婚夫婦が二人の部屋に入ったら、花生(落花生)、棗子(ナツメ)、桂円(リュウガン)、栗子(クリ)などをベッドに撒く。これには「早(棗子)生(花生)貴(桂円)子(栗子)」(早く子宝に恵まれますように)の意味が込められており、新郎新婦の幸せな結婚生活や多子多福を願う。

「撒帳歌」は「撒帳」の儀式で歌われる喜びの歌や文句である。ほとんどが吉祥祝福の言葉で、その内容は実に多彩であり、「撒帳」の儀式と呼応している。婚礼の司会者は「撒帳歌」を歌いながら「撒帳」の儀式を進行する。そこに来客たちのにぎやかな笑い声が加わり、喜びに満ち溢れた光景が作り出される。「撒帳歌」は唐代に原形が生じたと言われている。今なお多くの地域で歌われ、婚礼に色彩を添えている。

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