春節(しゅんせつ)とは旧暦の正月である。中華圏で最も重要とされる祝祭日であり、新暦の正月に比べ盛大に祝賀され、中国や台湾のみならずシンガポールなどの中華圏国家では数日間の祝日が設定されている。

春聯
春聯(しゅんれん)とは春節の風習の一つ。赤い紙に各種の縁起の良い対句を書き、家の入口などに貼る紙のことである。
倒福
倒福(とうふく)とは春節の際に家々に貼られる「福」の字を書いた赤色の紙。一般に上下逆さまに貼ることから「倒」(逆さにする)「福」と称される。
「福」の文字は現在「幸福」の意味で使用されることが多いが、倒福では「福気・福運」の意味で使用されている。
爆竹
春節と絶対切り離せないのが爆竹と花火だ。これがなければ、春節の雰囲気は全く盛り上がらない。
爆竹は中国での魔除けに由来する。明から清代にかけて爆竹は更なる発達を見せ、魔除けの意味以外に、神を迎える(迎神)役割として使用されることが多くなくなり、中国では春節の祝い事に欠かせない道具として用いられている。
今日、爆竹の種類もいろいろある。「高昇」とよばれる爆竹は打ち上げ花火方式で、筒の中のものが高く飛び上がる。「高昇」はお金が貯まるようにという願いが込められている。
もう一つは日本の爆竹と同じ、簾状に長く連なったタイプの「大地紅」。ただし大きさも音も日本のものよりも大きく、破裂した後には爆竹の赤い破片が地面に残る。



