中国老舗伝統の名茶~張一元

2013-01-18

清朝最後の年(光緒二十六年)に開業したという老舗の茶荘。北京市内に多数の分店を持つ。本店であるここは、1階は昔ながらの量り売りで一般的なお茶を売る店舗、2階は緑茶とお茶に関連する書籍を扱う店となっている。ここで有名なのは、ジャスミン茶などの花茶。白衣を着たスタッフはどんなに混雑している時でも、量ったお茶を見事な手さばきで2重に紙で包んでくれる。他にも茶荘があり、大柵欄街の中でここは一番混雑している。張一元は、厳選された茶畑を買い取り、そこに自分達の求めている茶を作らせるという方式でお茶の製造から管理している。

企業文化

特に清代(1644~1911)の末期には、ジャスミン茶が大流行していて、北京にはこの時代から100年以上も続く、茶葉の老舗。店に入ってすぐ気がつくのは、ジャスミン茶の種類が多いこと。「張一元」は、ジャスミン茶だけでも20種類以上もの等級をそろえていて、店内に入るとほのかにジャスミンの香りがする。この等級は、香りをつける前の緑茶のランクの善し悪しに加え、ジャスミンの花で香りをつける作業を何度行ったかによって決まるそうだ。

張一元は、厳選された茶畑を買い取り、そこに自分達の求めている茶を作らせるという方式でお茶の製造から管理している。中国緑茶の最高峰、西湖龍井茶は500g2000元もする高級茶。春から摘み取りがはじまったこの緑茶を保存しておき、ジャスミンの花で香りをつける作業は花が咲く夏以降。7月末くらいからジャスミン茶の新茶がお店にでてくる。

基本は量り売り

ジャスミン茶はカンや袋入りのものもあるが、基本は量り売り。店内にはいると、ずらりとお茶カンがならび、その上に数字が書いてある。これは500グラム(=中国語では1斤といいます)あたりの値段で、量り売りでは50グラム(=中国語では1両から買うことができる。お茶はあまり大量にかっても時間がたつと風味がとんでしまうので、100グラム(=2両)、200グラム(4両)と少なめに買うのがお薦め。

気になる等級であるが、お店の売れ筋は、500グラムあたり100元(約1400円)くらいのランクとか。これだと1両かうと10元(約140円)、ということになる。このくらいが暮らしのお茶としてふだん北京っ子が飲むジャスミン茶のランクのようだ。特に8月に北京を訪れる人なら、「高沫」が狙い目。これは花茶を作る過程で出た崩れてしまったお茶のことなのだが、500グラムで10元前後とものすごく安い割りには香りと味が濃いので、古くからの北京人には圧倒的人気。みな出てくるのを待ってお店に買いに行くので、2週間ほどで売り切れてしまう。

北京旅游网

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