北京の有名な大学へ見学に

2013-01-18

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北京大学

北京大学は1898年に創設された中国始めての国立総合大学である。現在は中国教育部の定める最重点大学となっている。その前身は清朝末に設置された京師大学堂であるが、辛亥革命の翌年である1912年に北京大学と改称し、1952年に現在の敷地に校舎を移した。中国の現代史を切り開いた「新民主主義革命」の出発点である1919年の五・四運動の口火を担った大学としても知られている。清華大学と並ぶ中国の名門大学で、北京の人は、「北大」と呼んでいる。

1999年9月の資料によると、学部生が9456人、大学院生は修士が4907人、博士が2000人である。教員は1962人で、このうち教授721人、助教授が681人などである。留学生は長期が1104人、短期が1265人である。日本の東大、早稲田、慶応などと大学間交流があり、韓国からの留学生も多い。

大学は市街地の北西にあるが、この周辺には多くの大学が集中している。北東に清華大学、北に円明園がそれぞれ隣接しており、西には有名な頤和園もある。

正門は西にあり、ほかに南門、西門など6つほどの門がある。なぜか北には門はない。歩行者と自転車が通れる門と自動車専用の門があり、初めて北大に来た時、自動車専用の門から入ろうとして警備の人に叱られてしまった。西門を入ると正面に事務棟がある。赤い幕には博士課程の受験生を歓迎すると書いてある。

北京大学図書館はアジアの大学の中で最大規模の図書館であり、蔵書量が703万冊にも及んでいる。毎年国内外の新聞や雑誌が約6500数種類購入され、国内の大学ではその蔵書量はトップを占めている。石段を上がると、両側に獅子の石像がある(木の内側)。図書館の中に入ると学生が熱心に勉強している姿が見られる。学生寮の部屋は狭いので、図書館で勉強するらしい。本の検索はパソコンを使っている。日本の大学と同じである。

上は未名湖である。大学の中にこんなに大きな湖があるのは驚きである。北京大学はとても広いのである。この湖の周辺は休みの日ともなると、北大の教職員の家族や学生がのんびりと過ごす姿が見られる。

南にある逸夫一楼の前には馬寅初(1882ー1982)という人口学者の像がある。1957年に「新人口論」を書き、人口、資金、物資のバランスが重要として人口抑制を提案したが、1960年に批判をうけて学長をやめさせられた。しかし、1979年には名誉を回復され、それを確認した後の1982年に死去している。湖の周辺には、像や記念碑などがたくさんある。有名な教育者で1916ー27年に学長を勤め北大の整備と改革を進めた蔡元培の像もある。

校内には「勺園大楼」と呼ばれる一連の建物(1~9号楼)があり、留学生宿舎、ゲストハウス、留学生食堂、レストラン、喫茶店、ビジネスセンターなどの機能を備えている。

その他、キャンパス内には郵便局、銀行、スーパーマーケット、書店、喫茶店、売店などもあり、学校全体が1つの都市機能を有している。だからその気になれば、学外に出なくとも生活ができる仕組みになっている。これがいわゆる「単位」というものなのだろう。

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