北京の石景山区

2013-01-06

石景山区(せきけいざんく)は中華人民共和国北京市に位置する市轄区。流動人口を含めると50.6万人の人口を有する北京最大の工業地帯である。

地理

石景山は都市開発が進み、北京市中心へと通勤する住民のための高層住宅が建設されている。

歴史

石景山区は区内の同名山に由来し命名された。戦前より工業開発が進み、中華民国時代には工場建設が行われ、1919年には中国人による石景山錬鉄工場(稼動せず)が開設された。また昭和初期の1937年には日本資本による石景山製鉄所(現在の首都鋼鉄会社)が建設され、1942年までに鋳鉄25万トンが生産されている。また戦中には久保田鉄工所が建設され、現在の首都鋼鉄会社華禹鋳造工場に発展している。

現在の行政区名は1952年6月20日に15区から石景山区と改称され現在に至っている。

経済

中国を代表する鉄企業である首都鋼鉄会社グループ(首鋼集団)が地域経済で大きな地位を占め、首鋼集団の中核である首都鋼鉄は、区財源の歳入の約半分に相当する法人税を納税し、区人口の40%を関連企業が雇用している。

首鋼集団とNECとの合弁企業「首鋼日電電子」を誘致するなどの工業中心の経済構造であるが、北京オリンピック開催に伴い、北京最大の大気汚染源の一つであるとされる首都鋼鉄の製鉄工場部門が唐山鋼鉄と首都鋼鉄との共同事業による「首鋼京唐鋼鉄」を設立し、唐山市に全面移転する計画が発表されるなど、鉄鋼依存財政体質からの転換を迫られている。

首鋼集団依存体制からの転換を目指し石景山区は「首都休閑娯楽中心区」構想を発表、「北京数字娯楽産業示範基地」が設置され、ゲーム、漫画、アニメーション、コンピュータグラフィックスなどを手がける約80のメディア関連企業が進出している。

交通

北京地下鉄

1号線始発駅である蘋果園駅がある。1号線のこの区における総延長はおよそ8キロメートルである。

中国国鉄

豊沙線、京原線:石景山南駅

友好都市 [編集]東京都板橋区:1997年10月8日友好都市提携

東京都墨田区:1997年12月13日友好都市提携

観光地

八大処(北京市八大処公園)

石景山遊楽園(別名:八角遊園地。英語:Bajiao Amusement Park)

法海寺

第四紀氷河遺跡陳列館

北京国際彫塑公園

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