玉細工

2013-02-27

玉細工は景泰藍や堆朱、象牙と共に北京の四大名工芸品と呼ばれ、工芸美術の世界でも輝かしい名品といえる。

玉細工とは、石や玉を材料として細工された物である。現在の玉細工にはさまざまな種類がある。例えば、ひとつなぎの玉、玉のブレスレット、玉のヘアピン、翡翠のペンダント、玉の指輪、金をちりばめた玉、玉のベルトなど素晴らしい品が数多くある。岫玉(遼寧省鞍山市岫岩満族自治県に出産する玉で、中国歴史上の四大名玉の一つ)、メノウ、密玉(別称河南玉、河南省の密県の名物で名づけられる)のほかに、翡翠、青金石(不透明、半透明で、青色或いは緑色の石である)、クジャク石、サンゴ、水晶、芙蓉石、木化石なども玉石材料としてよく使われている。

中国は世界でも主要な玉石の産出国と言われている。発掘の歴史も長く、玉の分布地域も極めて広域で、玉の埋蔵量も豊富だ。中国で、一番有名な玉の産地は新疆ウィグル自治区のホータン地区。ホータンの玉は埋蔵量が豊富、色合いが鮮やかで高品質、値段も最高で、中国の古代から、玉細工の重要な材料であった。そのほか、甘粛省の酒泉玉、陝西省の藍田玉、河南省の南陽玉と密玉、遼寧省の岫岩玉なども玉細工によく使われる。

現代科学の見地からすると、玉そのものは亜鉛、鉄、銅、マンガン、マグネシウム、コバルト、セレン、クロム、チタン、リチウム、カルシウム、カリウム、ナトリウムなどたくさんの微量元素を含むので、外科での治療効果が抜群。かって玉は、中国の先祖が病気の予防と治療の切り札として用いられてきたのです。薬物学上の見地から言うと、長期に自然鉱物を身につけると、体に足りない微量元素を補給し、また余分な微量元素を排泄したりして、体本来の正常値を保つことができる。玉石で作った保健用の製品と言えば、玉の枕、玉のクッション、ボール、マッサージ器、玉の杖、玉の櫛などがある。

北京の名工芸品として、旅行の記念品にぴったりかもしれない。

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