伝統工芸の内画について

2013-03-12

内画は中国特有の伝統工芸で、いたちの毛で作った極細筆を用いてガラス瓶や水晶、琥珀のような透明な容器の内側に絵や文字を描いたもの。内画にはガラスの重量感と光沢があり、立体感もあるので、上質な室内装飾品としてのみならず高いコレクション価値があり大変人気がある。

内画はもともと内画鼻煙壺(かぎタバコを入れるつぼ)から始まった。明朝の万年歴の時代にヨーロッパから中国へ嗅ぎ煙草が伝わってきた。清朝康熙年の時代になると、『鼻煙壺』(嗅ぎ煙草入れるつぼ)は中国各地に広まり鼻煙壺内画が一種の芸術になった。現在、内画は中国無形文化遺産のリストに登録されている

その中でも最もレベルが高く、急速に発展し影響の最も大きい発祥地である河北省衡水(ほんすい)市はすでに中国文化部門によって「中国の内画の故郷』と指定された。

作り方

一般的に内画鼻煙壺の材料は無地のガラス瓶。他には水晶、琥珀なども用いられる。内画芸術家たちは「内画技法」と呼ばれる特殊な技法で人の手と同じぐらいのサイズの鼻煙壺の中に絵画や文字を描く。

まず小さな壺口から先端が直角に曲がった専用の筆を差し入れる。それから芸術家たちが素晴らしい技能と鋭い芸術のセンスを働かせて、鼻煙壺の内側に絵や文字を描く。小さい鼻煙壺とはいえ、作品によっては仕上がりまで数か月かかるものもある。非常に高い技能と忍耐力が必要。

流派

中国の内画は発展の段階によって中京(ジン)派、魯(ルゥ)派、冀(ジー)派という3派に分けられる。

京派の作家は竹の筆、柳の筆で絵を描く。画風は厚朴、古雅といった特徴を持っている。

魯派の作家は極細毛筆で絵を描く。絵柄は繊細で精巧であり、色使いは鮮やかで美しい。

冀派は内画創作に対する影響が大きく肖像を描くことと有名な古い絵を臨模することに重きを置いている。作品への着想は深く画面もバランスよく構成される。色彩は豊富かつ上品で、格調は生き生きとしているという特色がある。『婴戏図』と『百子図』はその代表作品。

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