祈りをするような中国結び

2013-03-01

中国における装飾結びの歴史は古く、春秋時代の遺物にその原型が認められる。当初、使用者は王侯貴族に限られていたが、次第に一般にも広まっていった。

唐代と清代に流行し、特に清の時代には種類が増えたこともあり、様々な技法で作られた。「結ぶ」という意味には力、調和などの意味があり、団結、家族の団らんや夫婦の契りなどを表し、縁起の良い一般庶民の工芸として人々に愛され、時代と共に進化している。

少し以前の中国では赤いシルクのヒモで結ばれたいかにも縁起の良さそうな装飾品やお守りをよく見かけたが、現在ではヒモの色も様々、ネックレスやブレスレット、ピアス、服飾など、より生活に身近なものが増えてきている。

神を象徴する中国結びは長い歴史を持っており、また悠久の文化が融合し、中国結びに独特の内容を付与するようになった。“縄”は“神”と発音が似ていて、中国文化の創始期に縄を崇拜したことがあった。また中国人は竜の子孫だといわれ、縄は竜の模様を持っているとして、神聖なイメージを現わしたりする。

昔、人々は絹の連環式柄の結び目は互いに愛する心を表示するとし、同心結と呼んだ。男女間の婚姻を結で表示する。例えば結亲、結髪、結婚、結合等であり、同心結は男女間の愛の証拠品になった。結髪夫婦は新婚時男女がそれぞれの髪を一緒に結んで永遠の愛を示すという昔話から生まれた。中国結は長寿、健康、幸せ、富裕、幸せ、安全などめでたい意味を持ち、また悪霊退散、災難を避けるなどの神秘的な効果を持つと言われ、護身用や代代に伝わる吉兆になっている。

植物の根の糸で編みあげることが中国結びの特徴である。それぞれの基本結びには形や意味によると名前がつけられている。違う形の結びを合わせたり、別の縁起の良いデザインの飾りと組み合わせたりして色あざやかで独特な縁起のよい飾りが出来上がる。代表的な結び方は主に双銭結、鈕扣結、単線團結、卍字結、吉祥結、琵琶結、鈕扣環結、酢漿草結、攀縁結、藻井結、如意結、双聨結、團錦結などがある。

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