清明節とその伝統飲食

2013-04-01

清明節とは24節気のひとつで、春分から15日目、新暦の4月5日頃である。「清明」には二つの意味があり、一つは節気を指し、一つは祭日を指している。戦国時代の墓葬の出土品『周書』―「時訓」の中に清明節に関する記載があり、ここからも戦国時代から2400年余りをかけて、人々の間で次第に独特の清明節の風習が形成されていったことがわかる。

節気

清明節は中国の24節気の一つである。24節気は四季の気温、降雨などの変化を暦上に表わしたもの。昔の農民はそれに従って、農作業の日程を作った。清明節の頃になると、気温も暖かくなり、雨の量も多くなることから、種まきにちょうど良い時期となる。そのため、中国では「清明節のころから、スイカや豆の種をまく」、「植樹造林なら、清明節が一番」などといった言い方がある。

祭日

この日は、人々が先祖の墓参りをし、野山に出かけて春の遊びをする民間の祭日である。親に仕える道を重視する中国人は、「生者に仕える如く死者にも仕える」という考え方から出発し、墓を先祖が地下に住んでいる場所と見なし、雨季が到来する前の清明の季節にはまず、風雨に一年間さらされてきた墓を修復、整理し、草を刈り、土を盛らなければならない。そして供物を並べて礼拝し、先祖にご加護と平安を祈るのだ。清明節はまた「踏青節」とも言う。この時期は春めいてきて出かけるには最適。それを古代の人たちは「踏青」と表現した。だから、毎年この季節になりますと、多くのスポーツ行事が行われた。

食事

清明節のころは、各地にそれぞれ特色ある祭りの食品がある。「寒食節」が清明節と一つになったことにより、清明節で冷たいものを食べる習わしが残っている地域がある。山東省の即墨地方では、ゆで卵と冷えた饅頭を、莱陽、招遠、長島地方では、ゆで卵と冷えたコーリャンご飯を食べる。清明節の祭祀の儀式が終わった後、祭祀に使う食べ物を分けて食べる地方がある。山西省南部では、清明節に小麦粉で大きな饅頭を作る習慣がある。中には胡桃、棗、豆をはさみ、外側は龍の形をして、龍の体の真ん中に卵を入れる。お墓参りするとき、「子福」を祖先に供え、終わった後、家族全員で分けて食べる。

江南の水郷の農家では、臼で撞いたヨモギの葉をモチゴメの粉の中に入れ、小豆の餡を包んで、手で丸い「青団」(ヨモギ団子)をつくる。麦の産地である北方では清明節の前、各地の農家の主婦たちが小麦粉で小鳥の形をしたお菓子を作る。

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